バランス良く
人間はバランスだなと思います。
人というのは多面的。性格が細かいヒト、性格が大雑把なヒトという言い方をよくするけれど、そうではなくて、大雑把なヒトの近くにいると、周りの人は細かくならざるを得ないし、その逆もあってバランスを取るというのが人間なわけ。
なので、長く続いているチームというのは、やはりバランスが良い。ボクはこの「バランスを良くする」ということをとても気にしている。
そのために、いろんなヒトを見る。
そこにいるヒトたちが何を考えてどう思っているか。
本人が気づいていないことがあったら、「それはこういうことなんじゃないの?」と言ってみる。言って聞かなければそっちの方に促すようなことを頼んでみる、というようなことをしてみる。
数は必要だと思っていて、最低5人、どんなものでも5つというのはとても大事。
例えば五行は、木火土金水がある。
誰が火で誰が水なのかということを考える。これはお互いに打ち消し合う関係だよね、とか。
水は火を消すけど、でも、水は火に温められなければお湯にもならなけりゃ水蒸気にもならない。
将棋なんか見ても、右に飛車、左に角行がある。それぞれ、まっすぐしか行けなかったり、斜めしか行けなかったり。お互いにできないことがある者同士が王将の左右に配置されている。
ボクのバンドも5人いるけど、ボーカルのボクがパワフルだと、どうしても他の4人が大人しくなりがちでね。それをバランス良くするために、僕が参加しないようなチーム編成の演奏をやるとかする。
それとか、例えば核家族3人で、お父さんとお母さんがどちらも五行の火で、仲が悪い。そうすると結局、間にいる子供が常に気を遣って、なんとなく疲れちゃう。バランスを取るための歪み、負荷が弱いところにかかっちゃう。
家族に於いても、チームに於いても、やっぱり上の人が全体のバランスを見て、配置を考えて運用することがとても大事じゃないかな。メンバーみんなの幸せのために。