阿弥陀如来
世も末なんでしょう、いろいろと。世の中自体、日本の終わりに近づいているんだと思いますよ。そういう時こそ、仏教というのが心の平穏を保つには、いいんじゃないの?
阿弥陀如来、仏教について、あんまり知らないよね。釈迦如来や、阿弥陀如来って何?っていうヒトが多いんじゃないのかな。
如来と菩薩がいて、如来というのは仏様で、すごいヒトって事。菩薩というのは、仏になりたい、悟りひらきたいんですよねーって思ってる研究生、修行の身。
だから、菩薩と如来なら、圧倒的に如来が上なわけ。
阿弥陀如来と釈迦如来では、阿弥陀如来が上。
釈迦は、2600年前に、インドで生まれてすぐに唯我独尊と言って、ただ一人悟りを開いた男。阿弥陀如来は、釈迦の師匠。阿弥陀は、国王だったんだけど、あるとき、王様の地位を捨てて、出家した。そして、自分の名前を呼んでくれさえすれば、人の苦しみがなくなって、みんな救われるという浄土を作りたいと言ったわけ。これが、阿弥陀の自己肯定感のすごさだよね。
阿弥陀というのは、アミターバを漢字に当てはめたもので、アミターバというのは無限の光、命。永遠に輝き続ける、太陽みたいなもの。
阿弥陀仏と阿弥陀如来は一緒。如来は仏という意味だね。
「南無阿弥陀仏」は、「ああ、阿弥陀様」ということ。
信じたヒトだけが救われる。「南無阿弥陀仏」と唱える事にすがる。それも、唱えているのも自分の意志ではなくて、仏様のお力によってお題目を唱えている。これは、自分が自分じゃない、あなたはあなたではない、他人もあなたであるというように、自分と世界との境界線を無くしていく訓練だよね。
自分と世間の折り合いをつける事にヒトは苦しむけど、そうではなくて、自分と世間は一致している、そういうことを訓練して覚えていこう、というときに「自分の名前を唱えてくれれば貴方は天国に行ける」というのは、あながちナンセンスではないという気がするけど、どうですかね?