マスクをしろを疑え

何気なくテレビを見ていたらＣＭが流れて来てね、そこにメッセージが流れていたのでメモを取った。どこかの会社のＣＭなんだけど、その中に「常識よりも非常識を」、「意味なく群れるよりも意志のある孤立を」という言葉があった。

全体主義というのがあるのを知ってます？個人の利益よりも全体の利益を優先しようよという主張のこと。強いイデオロギーと指導者がいて、統制していくのが全体主義。権威主義は、権威にすがる。上司や、仕事をくれる人にすがる、有名な人のインスタにとびつく。

ボクは今、権威主義と全体主義が世の中に蔓延しているという気がしてならない。
マスクに関して、ボクは、マスクをするなと言っているのでなく、「とりあえずマスクをしとけばいいんでしょ」と思うヒトが大半であるという土壌があることが気になっちゃうんだよね。

今、若い子たちの自己肯定感は低い。あらゆるものがシステム化されて、自分っていうものが歯車にしかなっていないということを見せつけられて、スマホに左右されて。何のために生きているのか漠然としている。自分の利益が不明確。政治に期待していない。お互いのつながりは希薄、いつも漠然とした不安を抱えている。こういうのをアトム化した大衆と言う。

大衆のアトム化がこの20年くすぶっていて、そういう最中でコロナが起きたということだったとしたら、ウイルスの恐さがどうとか、マスクの効果、消毒液の効果、など、そんなものは自分の頭で考えればいいわけで、そうだなと思うことをすればいい。だけど全員マスクをしているという光景を引いたところから見ていると、今後の歴史に何もなければいいなあと思います。

若い子たちが、しれーっとマスクして、大衆のアトム化で自分に対する自信がなく、自分たちの利益も不明確、孤独を感じて、政治参加にも消極的だとしたら、ＣＭで本質的なことを言っても、刺さらないぬかるみの土みたいな気がしてならないんですけどね。