草野球
カラーボールとカラーバットでやる草野球が子供の頃から好きでね、高校の時もずーっとやってた。
今でもグラウンドのフェンス越しに草野球をやってる子どもを見るのが好き。小さい時の記憶が蘇るからかな。芝生があって、外野の所は芝生が剥げて、そこにおおばこが生えてたり、空がすこんと抜けてたり。美しい、きれいだなって思う。
野球はさぼる時間があるのがいいね。ぼーっと空なんか眺めたりして。自分の守ってる頭の上の方に蚊みたいな虫が集団になってさ、出来るんだよ。
ボクはコントロールが良かったから、だいたいピッチャーだった。
ピッチャーは心理的駆け引きがあっていいんだよ。でもピッチャーをやってて何がイライラするって、打ち取ったと思っても仲間のエラーで打ち取れない事が多いこと。草野球はエラー祭りだから気が気じゃないよ。
それって、今のカフェにも通じるところがあって、うちの店はマニュアルがないから、そのヒトの裁量が如実に反映する。出来るヒトは割を食うというのかな、出来ない子のエラーのカバーで一日終わっちゃう、そのイライラって分かるんだよね。
ボクは野球のメンバーを集める係だったけど、「えー、面倒くせー」なんて言いながら来たやつはエラー続きでね、お前いい加減にしろよって言いたくなるけど、誘ったのはオレだしなぁと思って、「ドンマイ」って言ってるけど、なんだかなぁ…というのがあってね。
自分の力量に合わせたチームなら、みんなの事もリスペクト出来るし、足並み揃うんだろうけど、足並みが揃ってなくても、そこはエースが我慢して「ドンマイ」って言いながらやっていく経験が多かったかな。
今も上手い下手じゃなく、みんなでやっていこうという耐性がボクにあるのは、草野球の影響かな。ピッチャーをやりながら、仲間を信用して、エラー続きだけど、まぁ、「ドンマイ」と言いながらやっていくのが、なんかいい。
草野球でそんな取りとめのない事を思い出しました。