これはうちのスタッフが投稿した自己紹介です。
読んでみてください。
自己紹介はとても大事です。それがよくわかると思います。
おはようございます!
MAMEHICOのサチコです!
いつもお店に立っている、ドジでのろまなスタッフです。
連続ドラマ「ノッテビアンカ」では、同じくドジでのろまなマイコ役を。
面白可笑ひこでは、ピアノを弾いています。
6歳からピアノを始めて、音大のピアノ科卒です。
さて、今日は私のはなしを。
なぜわたしはここにいるのかを考えてみると。。。
わたしの母方の祖父母は、 川崎で中華料理屋を営んでいました。 中華料理屋と言っても、町の食堂のようなお店です。
祖父はお客さんにはいつも大盤振る舞いで、
頼んでもないのに、餃子や胡麻団子を作ってあげてました。
お客さんは、みんな祖父のことを「マスター!マスター!」と呼んでました。
小さい頃祖父母に会いにお店へ遊びにいくと、
私の話し相手は、祖父母ではなくお店のお客さんでした。
親切なおじちゃん、おばちゃん、おねえさん、お兄さんが遊んでくれました。
祖父の人柄が、孫であるわたしにも伝わり、
そして、それがとても誇らしかったのを覚えています。
ランチタイムが終わり、一息つくと祖父は嬉しそうに厨房から出てきて、
私の頭を撫でながら、
「大好物の海老チャーハンをつくろうか」と言ってくれました。
とにかく、ヒトに喜んでもらうことが大好きな祖父でした。
マスターの孫だから、みんなわたしを可愛がってくれたんだよなと思います。
マスターの娘だった母は、
町の中華料理屋の娘であることが嫌で、
サラリーマンの家庭に憧れていたようです。
そして音楽の道に進みました。
だから、わたしも必然的に音楽の道に進まされたわけですが、
わたしは途中で挫折しました。
ピアノの上達が止まってしまったから。
ピアノのことを考えると、体が硬直して、
吐き気とめまいがするようになったんです。
それで紆余曲折ありまして、マメヒコに拾ってもらいました。
両親は心配からかマメヒコにいることを反対したし、
お店はお店で、わたしがほんとにドジすぎて、
いつも穴があったら入りたい、豆腐の角に頭をぶつけて死にたい、
という日々で、役に立っている気もしないのですが。
それでも、ここに来て、めまいと吐き気は収まりました。
体調が劇的に変わってしまったのです。
それは、食べ物が良かったのもそうなんですが、
母の思いだった音楽、祖父の思いだったお店、
わたしのなかにあった大切な二つが奇跡的に融合したので、
ほんとに心から嬉しくて、毎日ほんとに生きてて楽しいと、
思えるからなのです。
マメヒコにいる井川さんを見てると、亡くなった祖父を思い出します。
日々の営業や、イベントで、たくさんのお客さんが集まって、
わたしに声をかけてくれたり、一緒に手伝ってくれたりするお客さんは、
小さい頃、わたしをかわいがってくれたお客さんを思い出すのです。
「小さい頃感じたものが、そのヒトの人生を決めてしまう」と、
井川さんがいつも言ってますが、ほんとにそう思います。
彼女がなぜ店で働いているのか、そしてこれからどうしていきたいのかが、
この文章から伝わってくる。
祖父と母の思いが融合しているこの場所が好き。
いずれ自分も祖父のように多くのヒトたちを喜ばせたい。
けれど。
自分の力不足で、喜ばせるどころか、足を引っ張ることになっていて、いたたまれない。
いっそ自分なんていなくなったほうが、お役に立つんではないかという、
自己卑下のマインドがもたげてくる。
でもメソメソしてはいけない。その先には地獄が待っているのは経験から知っている。
まためまいと吐き気の日々だ。
ヒトは動機がはっきりした時、とても強い力を発揮できるとボクは思う。
そしてその動機は、「小さい頃感じたもの」が大きい。
みなさんはどうお感じになるでしょうか?