ボクは小さい頃から、いろんなヒトたちと、いろんなことをして育ちました。
傍からは、何やってるヒトかわからないヒトだとずっと思われていたようです。
学生時代から、いろんな集団の取りまとめ役をやっていたせいが、
なかなか骨の折れることもありました。
そこでボクがいつも心がけているのは、
誰と何をやるにしても、まず参加するヒトの感情を起点に物事を考えるということです。
人間は動機がなければ何もしません。
彼、彼らの動機がなんなのか。
それを深く知らなければ、なにごとも進みません。
その動機は、本人が気づいていることもあるし、
気づいているけど隠したいから知らん顔のときもある。
まったく違う別の動機をしれっと言うこともある。
自分の動機にとても鈍感なヒトもいる。
だいたいボクの場合、そのヒトの行動を見ていれば動機がわかってきます。
最初はわかりません。
付き合ってみてわかってくるのです。
真理や正義といった類でヒトを引っ張ろうとしても、
ほとんどなんの役にも立ちません。ヒトは理性では動かないのです。
それよりも感情と意思を動かすことが大事です。
今回の面白可笑ひこもそうでした。
若い参加者がいて、随分と彼らには無茶なことをさせましたが、
途中泣いたりもしていましたが、やっぱり感情が動いて、
なんだか頼もしい感じになってくるのです。
キッチンも、ホールも、演者もみんなそれぞれにまったく違う動機があって、
そこを焚きつけていくのです。
自分の動機にとても鈍感なヒト。
考えようとすると、白い靄がかかったように考えられないそうです。
こういうヒトも時間をかけて白い靄が晴れていくことがありますが、
それも運と縁です。
ボクはカウンセラーでもないし、占い師でもなく、小さなカフェの経営者です。
だからお店でやることの動機ははっきりしています。
そうやって、自分とみんなの動機に火を点け、大きな火にしていくのは楽しい。
面白可笑ひこを見たお客さんの中から、
次回の「面白可笑ひこ」に関わりたいというヒトが続出しました。
なにかしら伝わったんでしょう。