今週は若いスタッフが慌てていました。
自主的にイベントを企画したものの、それが二転三転し、
お客に怒られたり、周囲のスタッフに呆れられたり。
バタバタ、バタバタとMAMEHICOは騒がしくて、
あっちで泣いたり、こっちで喚いたり。
それにボクも巻き込まれてましたが、
ようやく落ち着いたところです。
若いスタッフは、大人しいタイプですが、
いつもどんと構えて見えるせいで、
周囲は「肝が座っている、度胸がある、物怖じしないやつ」、
と頼りにしてたわけです。
「若いのに頼もしいわね」なんて感じで褒められ、
「いえいえ、特別なことはしてませんよ、うふふ」、
評判に合わせ、
うちに来て数年が経ち、そのメッキが剥がれてきたんです。
「どうもあれ、思ってたのとちがうんじゃないかしら」
ちっとも肝が座ってない、まったく度胸がない、
周りの反応ばかりうかがって物怖じばかりしている。
みんなで首を傾げるようになった。
その悪評を感じ取って、本人は最近、とりわけオロオロしている。
そんな矢先に、今週の失態があったわけです。
さて。意気消沈している若いスタッフに、どうかね?
と声をかけるのが、役割となっているワタクシなので、
「どうかね?」と聞いてみました。
すると彼女は、堰を切ったようにわーわーと泣き出したんです。
「すいません(泣き崩れて鼻をかむ)。
ほんとは、わたし極度の怖がりなんです。
怖がりがすぎて、怖がりだと認めることも出来なかったの。
(ワーワーと声を出し、泣く)
怖がりじゃないというキャラが小さいときに出来てしまってから、
それは学校でも家でもそうだったんで、
するともう、その役を演じてしまっていて、
いや演じているのかどうかさえ、つまり、
迷惑かけたくないって、思えば思うほど、
だから、だけど、ほんと、でも、だから、えっと
(、、、以下とても長いので割愛)」
こんなはなしがある。
漁船で海釣りに出かけ夢中になってしまって、
暗くなってしまった釣り人たち。
さて帰ろうと思ったけれど、はて、
いつの間に潮の流れが変わったか、
まったく方角がわからない。
慌てふためいて、必死になり灯をかかげ方角を知ろうとするも、
そのうち、知恵のあるものが「すべての灯を消せ」と言った。
不安の中、言われた通りにすると、真っ暗闇の海となった。
しばらくして、目が慣れてくると、
遠くに浜の町の明かりがぼぅーと見えてきた。
やっと帰るべき方角がわかり、みな無事に帰還した。
ボクは、そのスタッフに「ふーん。まぁ、
しばらくうつむいて、
「そうですね、もはや見捨てられてもしかたないレベルですね」
と去っていってしまいました。
とまぁ、そんな一週間でございました。