「言ってくれればよかったのに」って言うヒトの心理って、なんなのかな?
例えば、ボクがお店を閉めることになったときに、「え~!言ってくれればよかったのに~。」って言われたりすることってあるけど、いや、察しろよって思わない?もっと言えば、言ったところで何もしないだろう、出来もしないくせに言うなよと思って二重に頭にくるんだよね。
「言ってくれればよかったのに」って言われても、そのヒトに信頼がないから言わないんだよ。
ボクが好きな北の国からの「初恋」というドラマがあって、主人公の純が東京に行くことが決まって、周囲のヒトには相談するんだけど父親にだけは言わない。そのことで、父さんが「なんで俺には言わなかったんだ」というシーンがあってね。
これも、言ってくれればというけど、言えない。思春期の親子なんか、特に自立したい気持ちや、頭ごなしに反対されそうとかで相談しにくいとかね。黙ってるというのはいろんな感情があるよね。「言ってくれれば」と言うヒトは、信頼して欲しい、自分は信頼されていなかったことに傷つく、悲しい気持ちになるのかな。
なにはともあれ、「言ってくれれば」と言われて嬉しいことはないよね。
「言ってくれればよかったのに…」と言いそうになったら、そこはぐっと我慢した方がいい。相手が自分に言わなかったのには、それなりのいきさつがあって、それは信頼してないだけじゃなくて、相手に迷惑をかけたくない気持ちとかそういうことがあってのことだと思うから。
腹水盆に返らずじゃないけど、相手は言わないでコトを進めたわけだからね。だから言わない。「言ってくれれば」というシチュエーションがあったら、自分の胸の内に手を当てた方が良いかもしれないね。
「言ってくれれば」ってあんまりいい言葉じゃない気がしたので、ちょっと話してみました。