今度、若いヒトたちに向けて、MAMEHICOで且座喫茶(しゃざきっさ)というイベントをするのに、20代のスタッフの子がそれを一人で仕切らないといけないんだけど、今からドギマギして、どうしようとボクに相談してきたわけ。
Z世代と言われる若い子たちの問題や課題はもちろんあると思う。そういう若い子たちがボクのことを慕って集まってくることの背景には、物質文明から精神性の時代への変革期に差し掛かっているからだろうと思うんだよね。
ボクは団塊ジュニア世代。社会は大きく変わるなということを早いうちに察知して、物質社会の終焉を思ったわけ。この満たされている社会において、さらに満たされるなら精神性しかないだろうと思って、そっちの方にシフトチェンジした。
だからといってヒッピーになったわけでもなくて、物質社会の中に居ながらも、精神性の向上、量よりは質なんじゃないか、自分の人生をそこに賭したいと思ったんだよね。
今の若い子たちも物質を持つことじゃなく、精神的なものに行きたいと思ってる子は多かれ少なかれいると思うからね。
若い子たちが精神性を高めるためにはどうしたらいいかというと、目的的ではない、あまりにも合理的じゃないということをやってみること。「なんでこんなことしてるんだろうね、ふふふ。」と、仲間と共に無駄と思われる経験を積むしかないというのがボクの考えね。そういうことの中にこそ、ゆとりがあるから精神性を高める余裕が出てくる…かもね。この「かもね」が大事でね。
こうするとこうなるというのはシステムで、システムの外にあることに大事なものがあるんだよ。そういうことが出来る場所って案外少ないと思うんだよね。
だから、その20代のスタッフの子に、物質社会から精神社会に移行してる中で、みんな物質社会バリバリの中で育って、そこに違和感があってAかBに依存するか?ばかりを気にしてるけど、依存ではなく自立だから、MAMEHICOでいろんな経験を通して自立できるんだ、ということをあなたがジャンヌダルクとなって、若い子たちに旗を振りなさい。
と言ったら、目がキラリンとなって、やってみるっ!と、そんな感じでした。