ダバダバ、男と女

今度、映画音楽に影響を受けたシンガーソングライターの方と、MAMEHICOでライブをやるんだけど、その中で、「男と女」という有名な映画の話をやるんだよ。

5年くらい前に、80過ぎた監督と、昔と同じスタッフと、老人になった主演の二人と同じキャストで、新しい「男と女」をもう一度現代版として作ったんだけど、その時のルルーシュ監督のインタビューを読むと、ビクトル・ユーゴーの言葉、「人生最良の日々」にすごく影響を受けたと言ってる。

この「人生最良の日々」とは何かというと、要は、今を生きるということ。

どんな偉いヒトも、大変なヒトも、結局、自分の人生というのはその場その場、その時その時の、今、の幸せがとても大事で、過去でもなく未来でもなく、今を生きなくちゃダメでしょ、ということで、今を生きるということの大切さをこの映画ではすごく表現してる、非常に丁寧に描かれているなという気がボクはします。

刹那的というか、今の時代、今の日本からすると、先行き不透明だったり、景気が悪いということがあって、男と女の楽しみって薄れているなって思うよね。

男も女もないよっていう時代背景もあってね。夫婦にしても、恋人同士でも男と女が一緒にいたって碌なことない(笑)。もっと言うと他人といるのが億劫になっているというのかな。

スマホも、コンビニもあるし、誰かと関わって煩わしいことを引き受けるよりも、自分一人の楽しみを見出した方がいいというね。

でも、この映画を観ても、楽しいことというのは、男と女の違う生き物同士がお互いに誤解をしながら、恋愛をして過ごすこと以上に幸せってないよなっていう風に思うよね。

男と女は、自分とは違う価値観や、モノの見方や、強みと弱みが上手くハマった時に、今を楽しもうというマインドになって、今を生きるというパッションの中に一つになれるということがあってね。お互いの違いが魅力となって、一つになっていくということはとても楽しいんじゃないの?

今を生きないで、将来このヒトといると安定するなとか、未来のことを考えちゃったら、男と女って上手くいかない気がする。

今、現実、男と女で付き合わないヒトも多いし、上手くいってないヒトも多いけど、今を生きるということを軸に交わり合うといいなって思ったりします。

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