以前、海外に住んでいた経験から言うと、日本人は失敗に対して自分のせいだと思う傾向が強い。他人のせいにしないで、自分が悪かったという方が美徳という風潮があるよね、みんなすぐ謝る。
これって長所と短所があって、例えば、海外では、お皿を割ってもワタシのせいじゃない、こんなところに置いておく方が悪いと環境のせいにする。
自分のせいだというのは、改善や成長につながるけど、メンタルがやられたり、鬱になったり、自分を肯定できなくなったりという欠点がある。
かたや、自分のせいではないというのは、環境やシステムの問題だと思って、それらを改善しようという発想になる。こちらは、自己肯定感を保ちやすいけど、全く成長しないし、常に誰かのせいで自分が成長する機会を失っているとも言える。
日本人は、集団の調和を重視して、迷惑をかけないように、チーム全体では仲良くできるけど、結局、全部自分一人の問題になってるところがあるんじゃない?
過剰な自己批判があるので挑戦を避ける、みんなの目を気にしてかえってクリエイティブではなくなることってあるよなと思う。
海外のヒトはセクション主義、個人主義だからこそ、他のセクションとの連携を大事にするし、自分はこう思うけどどうか?という提案があってクリエイティブ。
なぜこういうことを考えるのかと言うと、店で何か起きた時、スタッフは大体みんなワタシが悪かった、すみませんと言うんだけど、改善されるかというとそうでもない。その周りのヒトたちも自分とは関係ないって顔してる。ボクは、そのヒトができないのわかってるわけだから、みんなでカバーすることをなんで考えない?って思うんだけど。そういうことが、お店では日常茶飯事でね。
現場は常に個々のやり方や、狭い視野や、幼稚な考えで動いていくものだから、それを束ねて、一定の方向に進ませるリーダーが必要。また、全体の仕組みを改善することも必要。
こうしていこうよ!というクリエイティブさは、やっぱり必要だよなーって思います。