ようこそ、いつも応援いただいているみなさま、そして、お初のみなさま。 喫茶エトワールのヨシノでございます。 こんにちは。
さて、今年もまたニューアルバムの季節となりました。 今回の3rdアルバム、タイトルは、ラテン語の 「virtus (ウィルトゥース)」と申します。 「美徳」と辞書にはありますが、ワタクシは「敗れの美学」、と解釈しています。
ワタクシは常日頃から、言いたいことを言い、やりたいことをし、それで去りゆくものがいても、 けして追いかけたりしません。 それでも幸いなことに、想いを寄せてくださる多くのみなさんがおります。 それは、ワタクシがちっとも勝てない、負け続けているからなんじゃないかと思うんです。 多くのみなさんの助けがあるので、不安や苦しみがたとえあっても、落ち込んだりしないです。 歴史を振り返ってみても、戦いのなかった時代なんてほぼないですから。 戦い敗れても幸せに生きる。負けても笑っている。 むしろ負けたことを笑って、みんなと輪になってご飯を食べる。 夜になったら寝て、朝が来たら元気に起きて、また前を向いて歩く。 それが幸せじゃないかと思います。「敗れの美学」をきちんと考えてみる必要がある気がするんですね。
今日も健やかな生活を送れることに感謝して、ライブがんばります。
みんなで笑お 大声で
ハハハフフフ おっほーほほ~
みんなで遊ぼう 大声で
ラララルルル レッレーレロー
悲しいときだってある
生きてるからしかたなーい
嬉しいとききっとある
口を開けて息を吸おう
オッパッピッポー プッパッピッパー
歌おうリズムにのせ
オッパッピッポー プッパッピッパー
踊ろう宇宙(そら)の下で
青く光るエトワール
良い夢を見て
みんなで笑お 大声で
キャハハ ヒヒヒ
ゲラーゲラ~
みんなで遊ぼう 大声で
悲しいとき
だってあーる
そんなときは 泣けばいい
嬉しいとき
きっとあーる
オッパッピッポー
プッパッピッパー
歌おうリズムにのせ
オッパッピッポー
プッパッピッパー
踊ろう宇宙の下で
青く光るエトワール
美しい星
オッパッピッポー
プッパッピッパー
歌おうリズムにのせ
オッパッピッポー
プッパッピッパー
踊ろう宇宙の下で
青く光るエトワール
良い夢を見て
美しい星å
キミと暮らして
部屋を見つけて
貝殻拾い集め
二人の裸足
子供ができて 星を眺めよう
寝息を聴いて眠ろう
いつもの暮らし
あの丘にあがった
家から海を
見おろし風を吸い
そして窓を閉める
辛くて切なく見失った日も
怒ったり泣いた日も
それさえ愛しい
遠くの星見ず近くの瞳
時が来て花が咲く
いつもの暮らし
梅を漬けたわ
そばを茹でたよ
皿を囲む毎日
それは美しい
友達がいて
ご近所がいて
笑い歌い踊ろう
いつもの暮らし
人と人が出会い支え合って
自分よりも他人それが人のすべて
※
辛くて切なく 見失った日も
怒ったり 泣いた日も
それさえ愛しい
遠くの星見ず 近くの瞳
時が来て 花が散る
いつもの暮らし
※繰り返し
わたし残し あなたは逝く
子供がいて 孫までいる
真実 二人の歳月
小さくなって 煙となり
時計はただ 止まっている
真実 二人の歳月
※
五十二歳を重ねて
憎まれ憎んだ日常
二人は正しかったの
それとも
いまは空っぽ
あなたがいないこの世は空っぽ
それが真実
夜中覚めて 寝息もせず
気がついた独りだと
初めて ほんとの涙
あなたが老い 私も老い
二人とぼけて 会話もなく
真実 二人の歳月
※繰り返し
突然百合が亡くなり
通夜涙こらえた
今は淋しさがあふれて
泣いている 冬の部屋
百合はピアノが得意で
弾く時も美しかった
ボクも百合のまねして
初めてピアノたたいてみた
百合の足音 百合の歌声
真冬の部屋に響きわたって
たまらなくて 泣き崩れて
床に倒れ頬をつけた
濡れた頬がひんやりする
ふと見上げると月が見てた
百合は真面目が取り柄で
ときどきふざけたりもする
百合は月が好きで
きっと月に行ったのだろう
あの日の出会い すべて奇跡
ベランダに出る 小さなサンダル
海を照らす美しい月夜
これからのボクを
遠く見守ってて
これからのボクを 遠く見守ってて
ダンダーガダンダン ダンボール
ダダダンボール
ダダダンダガダンダンダーン
ダンダーガダンダン
ダンボール
ダダダンボール
ダダダンダガダンダンダーン
ダンダーガダンダン
ダンボール
ダダボンダール
ダダダンルーボ
ダダダンダガダンダンダーン
ダンダーガダンダン
ダンボール
ダダボンダール
ダダボンダール
ダダダンダガダンダンダーン
ある日 目が覚めると
朝日はなくて
光の終わり 闇の世界
鈴の音トロイカ
無邪気に過ごしていた
朝は来るものだと
冬の魔王の声
吹雪いている怒り
よその子供がいる
当たり前の部屋
糸を巻き 布をこさえ
服を仕立て少女
パンと薪と家族
手編みの毛布をかけ
淡い湯気のスープ
小さな家 ともに暮らす
一人で生きてゆける
そんな時代(とき)があった
回る糸 紡いでゆく
ともにずっと
小さな駅に降り立った
鉛の色した日本海
深い雪山痛む頬
犯した罪だけ吹雪く道
子を捨て逃げた身勝手を
慈悲深き仏も許すまい
悲しい宿場に身をひそめ
何もかもを忘れりゃいい
岬の先に立ち
轟く潮の音
身を投げ鰯になろうと
下を見たけどすくんだ
山の息吹は春景色
かすみ輝く日本海
宿場の仕事をこなす日々
悲しみ温泉日本海
地蔵様にぼたもち供え
胸のつかえが薄れてく
ちかくのアパート住む男(ひと)と
ふとしたいち夜にむすばれた
理髪師の彼はなにも聞かず
ワタシもなにも話さなかった
やがて彼は店を持ち
ワタシも彼を手伝った
無知で愚かで
身勝手なままのワタシ
海よ鰯の群れよ
叱ってください
冬の報せは冬季雷(とうきらい)
子供の恨み声に聞こえます
ああ人知れず手を合わせ
悲しみ温泉日本海
無知で愚かで
身勝手なままのワタシ
海よ鰯の群れよ
叱ってください
あれから25年ひたすらに
罪を隠して生きてます
生まれ変われたら一尾の鰯
悲しみ温泉日本海
鏡の前ボーイは廻っている
爪先シューズで踊っている
拭わぬ汗はしぶきとなり
長い手と足は円を描く
過ち犯した哀しいボーイ
生い立ちでもなく 貧しさでもなく
「なにもかも自分が愚かなせいさ」
生きてる意味とは 悪魔の哲学
自分のその呻(うめ)きを
振り払おうと
ボーイは廻る倒れるまで
今夜も
鏡の前ボーイは廻っている
火星のごとく 天涯孤独
柔らかい髪と蒼い瞳
生きてるだけで逃れぬ罪
ワタシは知ってる 彼のほんと
ボーイは天のよこした救い
「なにもかも自分が愚かなせいさ」
愛とはなにか 天使の哲学
聞こえるその呻(うめ)きを
振り払おうと
ボーイは廻る倒れるまで
わずかに残る自尊心を
手放さぬように踊るよボーイは
サーカスは謳う呪いのメロディ
パンは尽き滅びた舞台で踊るよボーイが
夏のホームの夕焼け
ふと見かけたキミだった
あの頃のキミとボクは
いつも本気で怒って泣いた
ふたり傷ついて
世の中と戦ってたね
ボクは逃げたけれど
レールに滲むブレーキの音
キミが見えるボクは近づく
汚れた世界変えようとした
ボクは諦めキミだけつらぬいた
ただ胸が苦しい
キミの住む駅で降りて
改札を出て追いかけ
胸が高鳴り汗ばむ
活躍ぶりすごいなと笑った
キミは笑わない
灯りを見たまま
すっと涙を流した
普通の家族 普通の仕事
普通の暮らし ボクは守って
汚れた世界変えようとした
ボクは諦めキミだけつらぬいた
いま謝りたかった
軽い話でそのまま
さよならと言った
ホームに涙の列車
あなたがいるそのとなりには
あなたを見てる誰かが
正直でいれば得をするのか
人は不安になり不正直になる
正義に従う得をするのか
賞賛は得られてもバカをみるだけ
あなたがいるそのとなりには
あなたを見てる誰かが
あなたがいるそのとなりには
あなたがいるそれに気づいた
誠実でいれば得をするのか
人は不安になり不誠実になる
神はいるのか神はいないのか
目に見えぬ怖れに負け
悪にすがる
※
あなたがいるそのとなりには
あなたを見てる誰かが
あなたがいるそのとなりには
あなたがいるそれに気づいた
※繰り返し