いかひこ塾

リトルトーキョー2021

カフェ運営をしていると、経済、世界の歴史、日本の歴史、あらゆる通俗文化、心理学、と幅広く関心を持つようになります。

そういったマメヒコで培った知識を、井川は広く様々な形で発信していますが、さらにみんなで共有したいと考えて「いかひこ塾」という会員制のサークルを作りました。

  • 会費 月額 1,500円
  • 毎朝 オンライン上で朝礼。
  • 月一回、マメヒコにて、いかひこ塾。
  • 遠足。食事会など、イベントのお誘い。

いかひこ塾に参加希望の方は左のボタンを。
一度塾を覗きに行きたい方は右のボタンを押し、フォームにてその旨伝えてください。

井川啓央主宰

主宰のはなし

2021年に思うこと

いかひこ塾は、カフエ マメヒコと並行して「それでも、楽しく生きていく」という理念を持ちながら、アトムの受け皿となる居場所づくりを目的として運営しています。参加者全員が「健康」と「美しい」に配慮した居場所の構築を進めていくことが大切です。すべての計画は短期的ではなく、10年ひとタームとし、いずれ世代を引き継いでやっていけたらと思っているのです。

東京でカフェをやってて感じていること

社会の孤独

ボクは2005年から東京のど真ん中でカフェをやっているわけですが、多くのヒトがアトムとなってしまっていて、どうしたらいいだろうと考えてきました。アトムとは原子のことで、バラバラという意味です。家を出たアトムは居場所を失くし、マスとなり、根無し草となってしまうとドイツの経済学者レプケは指摘しています。アトムがマス化した社会は東京だけでなく、地方の大都市においても同じことが起きていると思っているんです。 仕事があるとか、お金があるとか、結婚して家族がいるとか、そういうことでは解決できない根深い孤独感が存在してるのをもっとみんなにわかってもらいたい。 そうなった背景について詳しくは説明しませんが、ボクたち日本人は、世代間の引き継ぎができていない。明治以降、200年にわたり、まったくなされていないそれが一因だとボクは思う。戦後高度経済成長で、大量のプロレタリアートが生まれ、地方は若者がいなくなり農村が解体した。

財産がない

個々別にはいろいろな事情があるでしょう。うちは問題ないよというヒトもいるでしょうし、お金でなんとかなるというヒトもいるでしょう。世の中とはそんなものだとうそぶくヒトもいるかもしれません。ただ若いヒトたちの孤独が社会問題になるのは当然だと思います。
そのひとつは「財産を持たない」からだとレプケは指摘しています。

ここでいう財産とは、物質的な財産の意味でもあるし、精神的な財産の意味でもあります。農村が解体され、まったく財産を持たないアトムたちが、日本の低迷期に露見したのだと思う。
彼らは武器も基地も持たず、裸で戦地に放たれたようなもので、とても苦しんでいる。

仮にひとりの若者が、この孤独な社会を問題だと感じ意欲をもって変えたいとしても、今の社会を変えることは無理なんです。もっと稼げばいんだと論点をすり替えられてしまうからです。
いくら稼いでも、精神的な財産をひとりでは築けませんよ。

受け皿としてのカフェ

ボクたちのような小さなカフェは、そんなアトムたちの受け皿になっていたんですが、今回のコロナ禍で壊滅的なダメージを受けることになりました。懸念されるのは孤独なアトムが増えてしまうことです。増えたらなにが問題なのか。それは第一次世界大戦後のドイツをみればわかります。貧困で孤独なアトムはマス化し、ポピュリズムが台頭し、ファシズムを待ち望む空気を作る可能性さえあるということです。

そうなれば日本に限らず世界は再び戦争をしてしまう。

ボクたちカフェ屋がそれを防ぐためには、孤独なアトムたちに寄り添う場所を作ることです。さすれば孤独に失望せず、マス化を食い止めることができる。

マメヒコが長年に渡り、ハタケや音楽、演劇や小説など、様々な形でコミュニケーションの機会を作ってきたのは、そういう背景があったからなのです。

いかひこ塾は、主宰の井川啓央とカフエ マメヒコ、参加者で運営する塾です。

なぜいかひこ塾を、各地でやるのか 

要するに、近代日本の建設によって伝統的な財産は物理的にも精神的にも壊されてしまったんではないかと。東京でお客さんと付き合ってみると、例えば金融業界で支配的な立場にいたり、マスメディアに勤めていたりするヒトがいます。その人達は現存のシステムに乗っかりながらも、「こんなシステムはおかしい、長くは続かないよ」なんて言ったりします。

どうやらおかしいことは間違いない。だったら修復すればいいのだけれど、それが難しいのです。相手は特定の誰かではなく精巧に組まれたシステムなのです。

それでは相手が大きすぎて、個人では太刀打ちできないのです。

ゆきすぎたシステムに対する警告、そのアンチテーゼとしての新しい社会の提案は、いままでもいまも、たくさん発せられているでしょう。けれどそのビジョンは、本質的であればあるほど時間のかかることばかりなのです。

そして「今困っているアトム」はその不安から、短期の回収に目を向けてしまいます。結局、なにも変わらぬまま何十年も硬直したままなのが今の日本だと若いヒトは感じている。

世界はマネー資本主義で動いているのは事実です。今日明日崩れることはないでしょう。ボクたち東京は、ニューヨークや、ロンドン、パリと常に比較され、グローバリズムに逆らって生きていくことはできません。それで日本各地に目を向けてみると、SLOC経済が成り立っているところが少なからずあることに気づきました。Small/Local/Open/Connectedです。

つまりスケールを変えることで新しいなにかが見えてくる。集中から分散ですね。横に地方の人たちと手を取り合おうと思いました。食べるものやエネルギーを自給する経済に行動の軸を移せば、アトムの居場所が作れると思ったわけです。

だから、あっやろうと、思いついたのです。

いかひこ塾の入塾資格

ボクたちはカフェを母体にしてやってますから、原則としては「来る者拒まず、去る者追わず」でありたいと思います。イデオロギーは右も左もなく中道たらん、そう思っているんです。

ただ。

この中道というのが難しんですね。ヒトをたくさん集めようと思えば、右とか左に振れたヒトが集まる傾向がある。そうやって無作為に集めると、あとあと、めんどくさいんです。

ボクたちは行政ではなく、小さな団体なんですから、管理部門は置けません。なのでなるべくめんどくさいことは避けなくてはならないんですよ。とくに立ち上げですからね。思想的に合わないヒトに、時間とやる気を削がれるわけにはいかないんです。なので、賛同してくれたヒトだけ入塾してもらっています。

以下に賛同してもらいたい、ボクたちの哲学を提示します。

健康哲学

病院に行ったけれど治らない、そういう病気で困っているお客さんがたくさんいることをお店を始めてから知りました。とくに精神疾患の場合、医者にかかってむしろこじれるヒトも少なからずいる。既存医療のありかたに問題があるからですが、その問題を解決するのは塾の目的ではないので、ここではボクたちの健康意識を提案します。

ボクたちは飲食店ですから、口から体に入るものを提供しています。ですから健康についてはいつも配慮してきました。そんなボクたちが考えている健康哲学は、「生活のなかで自然治癒力、免疫力をどう高めるか」に重点があります。その哲学に沿って、塾は運営してるんです。それに同意してくれないヒトの参加は遠慮してもらっています。

サプリメントやドリンク、食品添加物、お酒、甘いもの、薬。過剰なものに慣れて体の言葉に気づかないヒトが多すぎる。まずいうまいではなくて、工業製品を食べないようにするために、朝は少し早く起きて、じゃがいもを茹でるとかすればいい。そしてご飯を楽しくみんなで食べる機会を増やせばいい。こういうことも健康哲学です。

そして健康に対してのメディアの偏向報道もひどい。新型コロナウイルスの感染症対策において、矛盾多き報道が続いているのも見てられない。科学的なエビデンスもなく、精神論でゼロリスクを目指しているなど、公平な視点でなぜ報道しないのか。世の中にゼロリスクなんてあるのでしょうか、──── 謎です。

情報リテラシーという言葉がありますが、マスメディアしか見てないヒトと、自分でものごとを調べる習慣のあるヒトとの間には大きな格差があります。それを是正したいというのも塾の目的です。

共通の健康哲学をもった者同士が集まらないと、つまらないコストがかかってしまい、メンバーが疲弊します。なので、健康哲学が一致してることが入塾の第一条件です。

神社のようなカフェをやりたい。

美的哲学

ドイツの文豪ゲーテはこう言っています。「尻尾とたてがみの切り取られた馬、耳を切りつめられた犬、大きな枝を切られた大木、とりわけ若い頃からコルセットで締めつけられて、からだが歪んでしまった娘。こうしたものは美しくない」と。ゲーテは「美しさ」とは「健康であること、自然であること、調和の取れていること」と感じていました。ボクたちもまったくおなじです。

ボクたちカフェは食べ物だけを提供しているわけではありません。ホスピタリティーを同時に提供しているんです。人間は動物なので快適な空間があって初めて平穏を味わえる。家具の設え、動線、空気の流れ、景観、音楽、明かり、空間、ウィットのある接客。全てにおいてホスピタリティが発揮されるような哲学でマメヒコは作っているんです。

そんなボクが作ったマメヒコやクルミドコーヒーは美的哲学として、
・フェイク品を使わない。
・整理と整頓を分けて考える。
・常に清潔であるようにする。
・古いものは手入れして長く使う。
・自然に即した設え。

「美的哲学」に沿った具体的事例を塾では教えたいと思っていますし、共通の感覚を持ったヒトに集まってもらいたいのです。

季節信仰

ボクたち人間は神なき時代を100年あまり生きています。しかし信仰を失くして人間は生きていけません。信仰という言い方がピンとこないなら、拠りどころと言い換えてもいい。

だから神は信じないと言っても、科学やお金は信じているんです。科学主義、唯物主義、金銭主義、凡人崇拝といったイデオロギーは代替信仰というんですが、それがはびこっているんです。

アトムを救ううえで、信仰は大事です。いかひこ塾として、どんな信仰がいいかなと考えたんですがね。

ボクたち日本人は一神教や特定の何かを崇めるのではなく、八百万の神を拝んできた。中国に物候学と呼ばれるものがあるんですが、日本語で言えば季節学といったところで、地球の自転による温度変化、一定の循環が生物および人間の生活、精神に多大な影響を与えてきたことを研究する学問です。それはとても面白いなと思いました。

そしていかひこ塾は、季節を信仰したらどうかと。四季だけじゃなく二十四節句など、土地々々の自然に対する歳時記というのがありますね。それを紐解いて、塾のコミュニケーションのひとつとして活かしたい。

楽天行動主義

現状維持を守ろうとしても守れません。何事も前へ前へと勧めていくほかないんです。やれば失敗する。けど失敗しても悔やまず、やり直せばいい、そういう楽天行動主義で塾は進めています。

具体的な絵を書き共有して、それを行動に移していく。それを参加者の塾生には求めています。なんでもいんですよ、できることがあるはずです。お客さんじゃ困るって言ってるだけです。

さいごに質問

いくつか質問をします。考えてみてください。あなたはどちらを重視しますか?
□ 利益ですか? □ 継続ですか?

□ ビジネスモデルですか? □ 熟練ですか?

□ 依存ですか? □ 自立と連携ですか?

□ 極大化ですか? □ 平準化ですか?

□ 効率性ですか? □ 持続可能性ですか?

□ 短期的利益ですか? □ 長期的発展ですか?

□ 一極集中ですか? □ 分散ですか?

□ 均一性ですか? □ 多様性ですか?

□ 原理主義ですか? □ 現実重視ですか?

□ グローバルですか? □ ローカルですか?

□ 少数精鋭ですか? □ 全員参加ですか?

□ 等価交換の追及ですか? □ 等価交換と贈与ですか?

□ 人工知能ですか? □ 人間の知能ですか?

□ 収奪ですか? □ 育成ですか?

□ 知能重視ですか? □ バランス重視ですか?

札幌のいかひこ塾

東京のカフェが北海道でハタケマメヒコをやってきました。そのあいだ、なんでやってるのかと何回ボクは聞かれたでしょう。10年以上もやってるんですから、よほどの変わり者だと思われているのでしょう。

ボクは最初から、生産効率を競う農業ではなくて、趣味でいいから、美しい環境で楽しくハタケをやりたいと思ってきました。それでハタケの遠足を考えて、みんなでずっとやってきた。その経験から言うと、ハタケほどコミュニケーションの場として最高なところはないとわかったし、それを散々発言してきたんですがちっとも理解されませんでした。

ボクは何ごとも、気楽な遊び、楽しけりゃいいじゃないかという価値観でやりたいわけ。遊びというのは自己実現そのものですから、ボクは最も大事なことだと考えているのですよ。
以下はボクが考えていることです。

集まれるカフェを作る

北海道に花と野菜の農園を作り、みんなが集まれるカフェを作りたい。そこは景観も良く、たとえば近くに川があったり、大きな木があったりする。そこで働くヒトや、そこに集まるお客さんが育つ場所にしたい。できれば土地は購入したいし、そこに財産が蓄積されるような設計にしたい。

リトルトーキョーに拠点を作る

カフェとは別に、みんなが集まれる拠点を都市、札幌に作りたい。札幌はリトルトーキョーですから、そこにはアトムがたくさんいるはずで、彼らにこそ居場所が必要なのです。そこでは作ったご飯が食べられて、話ができる場所でありたい。都市と自然を、物やヒトが行ったり来たりできる拠点にしたい。若いヒトも、年のいったヒトも出入りできる、ゆるくオープンな場所になっていたらいいと思う。

そして北海道の歴史や伝統をそこでは考えたい。北海道の祭りについても考えてみたい。

遊べるハタケや花園を作る

北海道の動植物や環境と直接触れられるハタケがあるといい。有機農業のありかたを考えたり、自給自足についても考える。女の子が喜ぶ花園なんかも作れるといい。エネルギーの自給についても考えるきっかけが作れるような設計にしたい。建築もそれにふさわしいものを作りたいが、一足飛びじゃなくていい。

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