ニューヨーク2日目

色々と買物をしていかないと残り3日しかないかんね。
昨日まで見ためぼしいものを思いつくままに買っていかねば。

朝からアッパーウェストのカフェに出かけてみる。
テロの取材で3ヶ月滞在していたとき
この近くのホテルだったから、この辺りはちょっと詳しい。
このカフェはメグライアンとトムハンクスの映画の舞台に
なったことで有名だけど味や雰囲気は大したことない。
けど外見が出窓になっているヨーロッパ的なつくりがニューヨークでは珍しく、
街路樹も店の一部となっているところなど
今回のうちのカフェのデザインにとても参考となり、写真を撮りまくる。
珈琲を飲むが、隣の白人女性が携帯で30分以上喧嘩してた。
すごい美人でそれだけで映画みたいだった。

続いてはスーパーZabar’sへ。
ここの品揃えは世界美味美術館みたい。
こんだけ美味しそうな食材があるのに、
生涯ほとんどのものを食べずに終わるんだと考えると悲しくなる。
日本でチーズが嫌い、ハムが嫌いというひとがいるけど、
給食で食べたチーズやハムが
いかに間違っているかここに連れてきて教えてあげたい。
Zabar’sの2階のキッチンツール売り場へ行く。
個人的に欲しいものがあるがやめとく。
その足で、インテリア雑貨のお店へ。

昨日見ておいたディスプレー用の食器や、雑貨、時計を買い込む。
どれもセンスよく、日本にはないサイズのものが多い。
ついつい買いすぎる。
東京から金持ちが買占めに来たと店員総出の大騒ぎ。
割れ物が多く、丁寧に梱包したら、あっという間にダンボール10箱になった。
ところが・・・。
ここまではよかったにょ。

こっからがもー大変だったんだから~ぁ。
だってさ、これをどうやって日本に運ぶわけ?
店から宅急便で送ろっかなと思ってたんだけど、
海外には配送しないって言うじゃなぁい。
仕方ないからペ○カン便に電話したにょ。
そしたらとっつぁん、厚生省がウンチャラカンチャラ、
ですからペチャクチャって輸入許可を取らないと運べないっていうし。
エーッ。途方にくれたね。

で店員に相談したら近くに郵便局があるからそこまで運んでやるって
ドナっていう黒人が言ってくれたの。
巨大な台車にダンボールを積んで、
ドナと僕の二人で歌いながらPOST OFFISSまで行ったよ。
昔、日本からおんなじようにニューヨークに引越しの荷物を送ったとき、
半年かかったかんね、全部が届くまでに。
大事なものはFDEXで送るべきなんだよ。
いやな予感は的中。

郵便局はもう滅茶苦茶で。
後はショートコント集をお楽しみください。

「お前こんなに荷物持って、引越しするのか」

「はい」

「この荷物は飛行機で送るのか?
それともボート?それとも自転車か?
こいつは安いんだがちょっと時間かかるぜ。
ヒャッヒャッヒャッヒャッ」

「・・・・・・」

「おい、お前の住所を書けよ」

「だから旅行でホテルに滞在してるんだってばぁ」

「ホテルの住所は?」

「わかりません」

「おいだれか、オレのフレンドに住んでるところを教えてやってくれ」

老人A 「○×ホテルか。そいつは○×△だ」

「じいさんにお礼しな」

「テンキュー」

「お前そんな荷物も持ち上げられないのか」

「だってー、これ高すぎるよー」

「おいだれか腕に自身のあるガイはいないか。
フレンドの荷物を計りの上に乗せてやってくれ。
ストロングウーマンでもいいぜ。
ウヒャッヒャッヒャッヒャッ」

マッチョな客A 「OK」

「ソーリー、テンキュー」

その後、やれ、中身見せろ、シール貼れ、テープ買って来い、
飯おごれよ、重過ぎるから新しい箱に詰め替えろ。
と、ゆうに4時間、郵便局で働きました。

しまいには
「お前まだいたのか、ここで一生働くつもりか」って言われ、
僕には言い返す英語力もなく、
「もしもピアノが弾けたなら、思いのすべてを歌にして、君に聞かせることだろう
だけど僕にはピアノがない 君に聞かせる腕もない」。
西田敏行バンザーイ。

帰りしな、送料の領収書見たら、買った値段より高かったよん・・・。
ヒャッヒャッヒャッヒャッの顔が憎い。
これで荷物着かなくて、全部ホテルに戻ったりして。
ウヒャッヒャッヒャッヒャッ。

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