オープニングスタッフ7人が決まりました。
ほんとーにたくさんの人が、
わざわざ面接のために事務所くんだりまで来ていただいて、
なのに大したおかまいもせず、
下らないボクの話しに時間をとらせてしまいました。
にもかかわらず。
ほとんどのみなさんを選ぶことができなかったこと。
断ってしまったこと。
申し訳けなく思っています。
当たり前だけど、人の善し悪しで選んだのではなく、
あくまでチームとしてのバランスを考えた結果でした。
今回は閉め切りましたが、
またなにか募集した際には、またよろしくお願いします。
でも。
でもね。
なんか面接っていいなぁと思って。
ほんとはずっとずっと意味もなく、ただ面接だけしていたいな。
って思ったのは、古い友人の結婚式のことでした。
きっかけでもなきゃ集まらない昔の仲間が、
見慣れない正装とちょいふけた顔をして
恥ずかしそうにテーブルを囲んでる。
まだボクくらいだと友人の挙式というきっかけが
定期的にやってきていて、
だからその面子はとくに懐かしいということもなく、
他愛ない近況報告をグラスに溶かして飲んでいる。
よちは最近なにしてんの?なんて聞かれるからさ。
んてとね、三茶でカフェやんの。
なんて答えてみる。
へぇー。カフェね。そうなんだ。
そういやあいつ転職したんだってさ。
中には関心のある女の子たちもいて、
けれどみんなそろったように怒った顔して、
いくらかけんの?・・・えーっそんな無謀。
カフェなんていっぱいあんじゃん
・・・いまからでもよして居酒屋にしな。
こだわりカフェ?ハハ。
なら駅前じゃなくて裏道に出せばいんだよ。馬鹿だねー。
激戦区でしょあすこは。
経験もないよちがなにを血迷ったことぉ。
奥さんと赤ちゃんカワイソー。
無関心な人というのがいるものです。
ネガティブな人というのもいるものです。
ボクは無関心な人にはなりたくないし、
ネガティブな人にもなりたくない。
何かを始めるとき。
周りのボクをよく知る人たちほど、
たとえば映画を一緒に作った古い友人だったり、
親兄弟だったり、側の身近なスタッフだったりが、
大概は無関心で、ネガティブな発言者なのです。
虚勢を見せても、そのたびに小っちゃなボクは
チクチクと傷付いてしまう。
それにくらべて。
面接に来てくれた人たちは、
みんな多かれ少なかれ
希望を語ってくれるわけです。
マメヒコであたし、こんなことやりたいんです。
絶対流行ると思う。マメヒコにわたしなら行きたいですもーん。
企画書見ました。あたしがやりたいことにとっても近いなって。
面接に来てネガティブなことを言うひとは
確かにいないかもしれないけれど、
そういう人たちにずっと会っていると、
なんか力をもらってる気がしてくるものです。
そして応援してくれるひとが
こんなにもいるんだってことが、
なにかを始めようとするときの
一番の養分であることは間違いないと思う。
よくミュージシャンがコンサートで
「みんなありがとよー」って手を振って言うけど、
あれって本当にありがとうって
出ちゃうんじゃないかと思います。
どんな有名ミュージシャンだって、
自信いっぱい、幸せいっぱいなはずがなく、
おっきな不安が胸の内に詰まってるんだと思う。
だって人だから。
そういう意味でボクは、面接に来てくれた皆さんに、
「みんなありがとよー」って手を振りたいような気分なのでした。