憂鬱な日々

GWは連日芝居の稽古三昧。

今回の芝居は2時間もあって、
しかも4人しかキャストはいなくて、
しかもそのうちの一人がボクで、
しかもそのうちの一番セリフが多いのもボクで、
しかもセリフ覚えが超人的に悪いのもボクで。

「ご自分で書かれたんだから覚えるのも楽でしょう」

なんつーこと言ってくだちゃるヒトもいるんすけど、
それがゼッンゼッン裏目にでてんの。

ある意味作者の意図することは誰より分かってるわけよ。
だって、だってだって、作者だから。でもね。

お芝居っていうのは、かけあいなわけで、
かけあいっていうのは、誰かのセリフの最後のコトバに反応して
返してくるわけで、だからセリフ尻って言うのはとても大事なんですね。

たとえば、

A「あっちから真黒な犬が来やがったぜ」
B「あぁ見えるとも。黒い犬が尻尾振りながら来やがった驚くぜ」

なんてやりとりも、

A君の「来やがったぜ」に反応して
B君は「あぁ」って言うの。

なのにボクは、作者だからこんな風に変えちゃうの。

Aボク「ねぇねぇ、あっちのほうから、
すっごいびっくりするくらい真黒な犬が尻尾振りながら、
来たよ。ねぇ見てよ見てよ」

とか言っちゃうの。

だから相方のB君、言うことなくなっちゃって、
B「やってらんねーよ」って切りかえされちゃうの。

今回のキャストは一般人(芸能人ではないということ)なので
稽古は土日にしかできず、
GWにセリフを完全に入れなくてはならないのに
半分しかできてない。正直まずいっす。間に合うのか・・・。

満席の客席にお芝居が仕上がらずに謝る夢を昨日、見ました。

チケットも売れて欲しいけど、欲しくない。
戦後の台湾の話しだからシリアスだし。
なんとか適当なこと言ってごまかすわけにも行かないし。
あーあ困ちたな。
ホンも書いて出てるヒトってどうやって
作者と役者のスイッチを切り替えてんだろーか。

というわけでお天気はいいけど憂鬱な日々。

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