タ~ンラン

すっかり時差ぼけなの。

毎朝4:30には目が覚める。
安宿なので、ござみたいな毛布しか無くてなんだか風邪ぎみ。
ホテルにいても気が滅入るので、
渋谷店の扉のイメージを探しに朝からグランドセントラル駅へ。
いくつか扉の写真を撮ったり採寸したりスケッチしたりしてもまだ6時。

駅の隣のハイアットホテルのロビーで台詞覚え。
来てる間暇を見つけては台詞覚えてんの。
なにもここまで来てそんなことねぇ。
でも日本帰ってからのほうが、まわりがやかましいから。
二時間もやればなんだか黒人の警備の目が気になってホテルを退散。

まだ8時。仕方ないから32丁目のコリアンタウンで朝ご飯。
なんかだるいので、
茹でた牛肉とホルモンのスライスを細切りネギと食べる。
ひとりじゃ多すぎる。
食べたら眠くなってなんでもいいから横になりたかったので、
向かいのマッサージに。

入り口で怪しいオババが出てきてOK OKって言うから、
言われるままに100$払って、
通されたところは死体安置所みたいな部屋。
違うオババが出てきてOK OKって言うから、
言われるままに全裸になって、
うつぶせになったらアカスリでやんの。
魚のウロコとるみたいに体中をたわしでこする。

痛くてまったくリラックスできない。

そしたらオババが突然、
ペンペン言うから、筆談でもしたいのかと思ってペン借したら、
ペインで痛くないかって聞いてたみたい。
あぁだいじょぶと答えて、またうつらうつらしてたら、
今度は突然、
タンランタンランって言うから、
タ~リランて韓国の民謡でも歌いたいのかと思って笑ってあげたら、
ボクの全裸に抱きついて仰向けにさせられたの。

全裸&仰向け。

あぁ、こんなところでこんなオババに。
彼女も脱ぎ出したらどうしよっかな。
たしかに100$なんて高すぎると思ったんだ。
でもどうやらTURN AROUNDなのね。
タ~ンランのたびにひっくり返されたから。
結局マッサージもなくアカだけすられて、
帰り際にチップは別で20$なんて言出して、
言われるままに20$払って、余計に疲れた。

そのままクイーンズのインド人街に行って、
アイス珈琲のグラスを郵便局から送りました。

インド人は親切なのでボクに台車を借してくれてダンボールを運んだよ。
途中、なにやってんだと話しかけられて、写真も撮られた。

夜はブルックリンのポーランド人街でポーリッシュを食べる。

今日はアメリカ人にまったく会ってない。

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