昨日は、ちょっと暖かかったので、郊外へ。
東京でさえ、ほんのちょっと郊外に行けば、
まざまざと、未来の少子高齢化社会が垣間見える。
ららはひとりに、おじいちゃんおばあちゃん、パパとママ。
ボクらのスタッフも子供を生んだ女の子は圧倒的に少なく、
その両親世代はみんなピンピンしてるのだから、
これからの商売は難しい。
ぼんやりと、マメヒコはどうしていくか、娘の顔をみて考えた。
珈琲がどーの、美味しいお菓子どーの、
それを売りとした個人店はもはや生き残れなくなってる。
生き残れないというのは、
投資しても、その分は回収できないって意味で。
材料も、人件費もあがっていて、なのに財布の紐が硬い。
ちまたにはそこそこの味の既製品で溢れている。
たとえ手作りの美味しい珈琲と、
美味しいケーキを作ったところで、
それに見合う金額を支払うヒトがいない限り、店は続かない。
値段は下げて客数を増やすか、
値段を上げて利ざやを増やすしか無いわけだけど、
一番いいのは、利ざやがあって、たくさん売れるだから、
それはもう喫茶、飲食では、無理って話。
回すので精一杯、投資した分の回収や、
ましてや次のための資本を形成するということはできない。
あっ、もちろん、これはスケールの問題だから、
家族のような会社を作って、
その中でなんとかやりくりし回せる会社は、
たとえジリ貧になっても、楽しく生き残るだろう。
中途半端に大きな会社、
大きいと勘違いしてる社員がいる会社は、
今後は一層、厳しくなると思う。
大手がカフエにどどどっと参入してきた時点で、
もう珈琲を売っていても、
生き残ることはできないと諦めたから、
マメヒコも年々家族スタイルにシフトしている。
ではマメヒコはお終いだと思ってるのかいうと、
そうでもない。
エンターテナーとしてマメヒコは生き残っていく。
これから、ますます日本はテクノロジーでシステム化されていく。
そうして安い既製品が、高齢家族の家計を支えるだろう。
ただし、それでは、食い扶持はしのげたとしても、
やっぱり味気なく感じてくるのが人間だ。
なんであれ、エンターテーメントは必要だ。
そんなもの興味が無いというヒトだって、
ペットや孫は好きなはずだ。
植木や本に興味があるかもしれない。
とにかくインフラが整って、余暇がふえているわけだから、
生活費は抑えても、
エンターテーメントへの支出は減るどころか増えるだろう。
ただ、音楽や演劇は、日本だと権威や知名度が、
中身と関係なく質の担保とされているので、
小さく個人がやっても、お金にするのは厳しい。
広告とマスメディアを使って、
実態のないものを安心させるコストがかかる。
個人もそれらに組するか、あとは、ひたすら地道に、
信用とファンを築いていくしか無い。
でも、エンターテーメントは非日常なので、
さらにことさら大きな投資がいるから、
日本の小さなパイだけでコストを回収するのは難しいかもしれない。
マメヒコはエンターテナーとして、新しいお店を作るつもりだ。