お店をやっていれば、騙されたり裏切られたりなんてことって
割とよくあることです。
平気で騙したり、裏切ったり信用を崩しちゃうヒトっているんですよ。
ボクだって、お金取られたりね、
信用して大金任せて、逃げられちゃったりね。
何度もありますよ。
ボクもうんと若かった頃は、そのたびに傷ついたりしたけどね。
疑心暗鬼になったりした。羹に懲りて膾を吹くでね。
もう誰とも付き合うのはよそう、なんて泣いたりしたこともあったね。
でもさ、そうやって、知り合いだけとしか付き合わなくなると、
それはそれで視野が狭くなるんだよね。
だからいまでは、こう考えることにした。
どんなに気をつけても、弱いヒトっているんだから、
付き合った末路は気にしないで、付き合っていこうと。
その後、誰々がいまはどうなってるかって、
聞きたくなくても、噂話で大抵耳に入ってきます。
どこに行っても、付き合いのあったヒトは頑張ってやってもらいたいとは思う。
でもなかにはね。
あのあと、どこどこに行っだんだけど、
なんかどこ行っても似たような感じで、
孤立して、どうにもならなくなってる。
そういう八方塞がりのヒトも、たしかにいます。
考え方の癖みたいなものがあるからね。
周りがいろんなこと言ったところで、どうなるもんじゃないんだよ。
手当り次第、つきあうヒトも環境も、
納得行くまでやって、それでも変わらないなら仕方ないかと。
仕事を通してヒトって、付き合ってみればわかりますよね。
あれこれとやらず、黙ってみてる。
言われたことだけやろうとする。
とにかく得意なことだけやろうとするヒトね。
そういうヒトたちのなかには、
失敗しないからみんなから信頼されてるヒトもいるけどね。
ボクは真逆だからね。
なんでも考えずにやってみる。
周りの目なんか気にしないし、自分で考えてみて、ダメならやり通せばいい。
またダメなら、それを乗り越えて、新しいことにチャレンジすればいい。
そうやって繰り返していくうちにね、自信がついたんです。
培った自信があるとね、自分の意見が相手に否定されたとしても、
「あっそ、じゃあ勝手にすれば」って思うだけで、
いちいち絶望したりはしないもんです。
相手の意見に一理あるなと思えば、従えばいいし、
違うなと思えばそう言えばいい。
それで相手が避けるなら、関わらなければいい。
それだけ。
なるべく嫌なことからは、逃げないようにしています。
なんとなく逃げてばかりいると、付き合うヒトが変わるからね。
耳の痛いことを言ってくるヒトもいなくなって、
慰めてくれるヒトばかりになる。
それに気が付かないというのは嫌なんだよ。
でもいろいろなヒトたちを見て思うのはね。
もしかして、社会全体が試行錯誤を許さなくなってきているのかしらと。
もしそうだとして、失敗が許されない環境にずっといれば、
試行錯誤しようがないし、ゆえに自信がつきようもないよね。
その場合、どうしたらいんでしょうか。
どうしたらいんだろう。
んー、ボクにできることってなにかあるかなと、考えちゃうね。