物語るについて

現実はとても複雑です。
そしてヒトの心も複雑です。
だから物語が大事なのだよ、とボクは繰り返し申し上げているのです。

ヒトが現実の複雑さに直面したとき、
「物語る」ことで救われるのです。

たとえば。

アナタの愛するヒトが突然、なんの予告もなく自死してしまう。
アナタはさんざん悲しんだあと、怒りが湧いてくるかもしれません。

「なぜ、ワタシだけがこんな目に遭わなくてはいけないのか」

そう被害者意識が芽生え、
やがて、「いったい、ワタシ が何をしたというのか」
と、責任逃れをします。

ときには誰かを恨んでみたり、
この世を憂いてみたりするかもしれません。
でも世間はそんなアナタなんかに一向に構うことなく、
何事もなく日々は続いていきます。

やがて。
あなたは生きる気力を失うでしょう。
「これからワタシは何をすればいいのか」と嘆き、
「生きていても仕方ない。いっそ死んだほうが楽になる」
そう途方に暮れてしまいます。

そんなとき、あなたを救う方法は、
物語を作ることです。

「いずれワタシも死ぬことは間違いない。
そしたら、あの世で、大好きだったあのヒトと再会するのね。
あのヒトなら、あの笑顔のまま、あの声で、
優しくワタシを迎えてくれるでしょう。

なんで、死んじゃったのと、責めたいけれど、
きっとあのヒトのことだから、
笑ってごまかすに違いないわ。

そしたらワタシはあの笑顔を責めたりしないでしょう。

再開の日まで、あのヒトが悔しかった分まで、
ワタシは頑張って生きようと思う」

そんな物語は、
誰からも理解されないかもしれません。
時と場合によっては、非難されるかもしれません。
けれど、それでいいのです。

物語を描くことが、あなたを救うのですから。
物語に真実味があるかどうかなど、どちらでもいいのです。

あなたの物語をあなたが信じられて、
あなたの腑に落ちれば、
物語はあなたの力になる。

あなたはあなたの人生の物語を紡ぐべきなのです。
そしてあなたの人生の物語を生きるべきなのです。

物語を誰でも簡単に紡げるよう、ヒトは神の存在を借りてきたのです。

「自分はどこから来たのか」
「どこへ行くのか」
「なぜ生きているのか」

とても大事な問の解を持たぬまま、
ボクらは今日も生きなくてはいけません。
それはボクら人間にとって普遍の苦痛なのです。

だからこそ、物語る必要のないヒトなどいないのです。
物語ってください。

物語はそういう力を持つものなのです。

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