こんにちは、制作の坂本です。
第5話 Act.2が配信されました!
ブログは相変わらず今更ですが。
第5話 Act.2 の季節はクリスマス。
第5話は全体的にクリスマスを意識して撮っています。
で、インサートカットはクリスマスのはずなのに、
通してみてみると、なぜだかクリスマスの印象が残らない。
シーンの長さを加味しても、凍った路面や雪の方が
寒そう、冷たそう・・・と印象的です。
クリスマスは、案外、視覚ではなくって、
讃美歌とか聴覚的要素のほうが、それらしく感じるのかも。
井川さんは、クリスマスではしゃいでいるシーンがないからじゃない?
と言っていましたが、それもそうかもしれません。
それぞれのキャラクターの深掘りがあり、
「Trauma」による弱さや脆さが露呈しています。
この先、みんなどうなっちゃうんだろう・・・と思います。
今、そろそろ葉桜を撮らなきゃと思っているのですが、
クリスマスと比べてしまえば、天気も場所も旬もあるので焦ります。
昨今の桜事情は、都心だと葉桜も多いのですが、
郊外は、昨日今日で満開だったりする桜も見かけます。
群生していても、この場所は寒いのだな、
この隣は日が当たるんだな、とか教えられることの多いこと・・・!
若い桜の樹とは違う種にも思える、老桜の幹。
ごつごつした厚みや苔の様を見ては、
何回、春を告げたのだろうなぁと思います。
私自身の桜の記憶を振り返っても、
暖冬だった小学校の卒業式、
夜にブルーシートを敷いて飲み会してた大学生、
通勤路で見上げて歩いた新社会人の春の日、など。
年度替わりにはかかせない花でしょう。
順調に老いていったら、あと何回桜を見られるのか、
と、人生に思いを馳せる日もやってくるんだろうか。
にしても、私の人生の桜の想い出に、
ロケが加わると思うと不思議な気持ちです。
白に近い花が咲き乱れて、
風が吹けばひらひらと異世界へ誘うのに、
いざ葉桜となってしまうと、
まるでそんなことは無かったかのよう。
あの桜の世界はどこにいったんだろう。
“生はいとしき蜃気楼”と、「さくら」で書いた詩人を思います。
ノッテビアンカのロケの傍らで、
新たなプロジェクトが芽吹き始めました。
一期一会が、結実する日もあるのかな。
これに関しては、また今度。
それでは、また来週〜!