幕開けに

幕開けに

世の中がもっとプリミティブだった頃は、みんなで助け合うしかないから、望む望まないも、助けてもらってお互い様ってところがある。けれど、今はコンビニやスマホを筆頭に、自分で選んでやってくださいってことになっている。そして、耳が痛いことは言わないでという社会になっているから、お節介は嫌われる。こうした方がいいんじゃない、そんな風にしてたらだめだよ、と言うからね。だから僕は、日本お節介党を作りたいと思ってる。どうしたのどうしたの?って聞いてあげるお節介は本当に必要。景気に関係なく、落ちてる人を引き上げてくれるチャンスが、今の社会の中にない気がする。学生たちと話しても、世の中は暗くて冷たいものなんだっていう感じ。大人もそういう風にしか言わないしね。
そういう意味で幕開けというのは、気付くことだと思う。今まで自分で正しいと信じていたことが実は間違っている、なんか違うと気付く。そして、急に何でも柔軟にとはいかないけれど、やっぱりこれじゃダメだと思って新しく何かをしようと思うことが、幕開けなんだと思うよ。
例えばマメヒコは、独自のやり方があるから、他の人に真似できないことがあると思う。今その場にいるメンバーみんなで何かやるっていう、自分たちなりのやり方をずっと貫いてるけれども、これは汎用性のあるものではない。だから、こういうやり方があると、いろんなことに気づくことが幕開けなんだ。そして、縁みたいなものを見つけたときには、それを膨らませるは、一生の財産になるかどうかというところが見極めだと思うよ。

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