マルーンの疾風

マルーンの疾風

ここんとこ、電車に乗ることが非常に多いです。

うちのお店が神戸の阪急御影駅という所にあるので、阪急にはやたら乗るんだけど、その車両にうっとりしちゃってるね。
何がいいって、車両の中の緑のふかふかのベンチシートもいい。外側のマルーンと言われる色。これがいいなと思ったんだよね。

東京だと、色付きの電車が走っている事がほとんどない。
ボクは東急沿線で育っているけど、東急がシルバーの電車を走らせる一番の先駆者だと記憶している。
もともと、電車は鉄で出来てて、それが錆びちゃうので、錆びないためにペンキで塗ってた。
いつからか、鉄は重いという事で、アルミ、ステンレスに変わり、シルバーが多くなった。そうすれば、塗装料もかからないからね。でも、それって、カフェで言えば、紙コップが主流になって、カップで提供すること自体がなくなっちゃたという感覚だよね。江ノ電も、テレビドラマだとレトロな電車が映るけど、実際はラッピングされてて、車体そのものが宣伝になっていて、どうなの?っていうのが多い。

そこにもってきて、阪急のマルーンの疾風。
マルーンは小豆のような色で、ボクらマメヒコとしても馴染みの深い色。銀座のお店のステージ側の壁もマルーンに塗っているし、うちのロゴもマルーンに塗ってきたというのがあるから、シンパシーを感じる。

マルーンって何かなと思って調べたら、マローンなんだよね。栗色。栗色にしようとしたのは、よっぽどセンスいいな、文化的だなと、乗る度に感じる。
「この街をこの電車が走っている」というのは、すごく大事だよね。

そういう意味で言えば、渋谷と銀座を往復するメトロが走ってるけど、これも最近リニューアルして、山吹色の車両になって、お!、流れはそっちかな?と思ったら、あれは塗ってなくて、ラッピングングの黄色いシールを貼ってるらしい。
これからは、いろんな色のシールでラッピングする。そんな時代になっていくのかもしれないね。

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