お弁当クラブ
お弁当クラブは、緊急事態宣言でお客さんが来ない時に常連さんは来ていたので、そのヒト達にお弁当を振舞うことがきっかけで出来たんだよ。
お弁当クラブに入る条件は、チャットでお弁当を注文し、食べ終わったら感想を書き込んでもらう。ほうれん草が甘い、レンコンの煮たのが美味しかったとかね。お弁当を通じてコミュニケーションをとることが大事だと思ってるわけ。
ボクが喜々として作っている名もなき料理をお弁当の中に詰めて、それを食べたみんなが感想を言う。それがなんかとてもいいんだよね。
不思議なのは、温かいものをお店で食べられるのに、冷たいお弁当をみんな喜んで食べているという。どんなお弁当かといえば、いわゆる巷にあるお弁当のスタイルからは相当外れていて、頼んでみなきゃわからないお弁当。お正月はお椀でお雑煮を出したり。野菜は近郊の畑で採れたものを使っている。旬のものは生きてるって感じがすごくするよね。
お弁当クラブのヒト達の声を聴けば、朝起きるのが辛かろうが、買い物や下処理が面倒くさかろうが、自分でいいなと思うものを作ってあげたいという気持ちになる。それが仕事になればとても良いと思うし、飲食店とはそもそもそういうもので、食べるヒトの身体を支える事なんじゃないかと思う。そういう意味では医者のような気持にもなれるし、とてもやりがいのある仕事だと思う。
お弁当クラブに参加してくれてるヒトと、作ってるボクらとの垣根が取っ払われて、皆でやってる感じがする。皆でやるというのは、これからの活動のキーワードになると思っているのね。
みんなの協力をもってすれば、このお弁当クラブは、さらに色んな多様性を生んで面白い事に変化していくんじゃないかな。これから、さらに続くであろう混乱の時に、とても大事な何かを示唆しているという気がする。このお弁当クラブはボクにとって、エトワール★ヨシノと同じくらい大事なwork、作品になっている気がしています。