法は条理

今、裁判所で調停をやっています。コロナの状況下、マメヒコ渋谷店の家賃を下げて欲しいとお願いしているわけです。

貸主は家賃を下げたくない、こっちは家賃を下げてくれないとやっていけないという平行線状態が続いたため、第三者を入れてこの話をしましょうとなったわけ。

家賃が払えないなら出て行けばいい事だけど、弁護士さんに「法は条理である」と言わてね。「どういう事ですか?」という興味から始まっているんだよね。
小さい頃から、ボクは理不尽なルールに従いたくない、納得出来ない事があれば、そのルールを変える行動をすべきという所がある。ルールは前提としてあるけれど、それを運用する時に、ある程度、情状酌量の余地があると思っているわけ。

弁護士さん曰く、法律も同じで、あくまで法律は法律だけど、情けや弱いヒトの立場を尊重しなきゃいけない事があれば、拡大解釈が出来るように曖昧に、すごく配慮して書かれているものなんだと。それがすごく印象深くてね。

今回の件も、コロナの状況下で満額家賃を払うのは店子にとっては難しい事で、契約上はそうだけど大家側にも配慮は求められると言えると、弁護士さんに言われてね。ボクは家賃が払えないなら出ていくしかないかな、と思っていたところ、いや、ここに居たいという事を伝えるべき、と言われた。それはそうだなと。言うだけ言ってみようとなって、今に至るわけ。

調停の時に、うちの弁護士が裁判官に、「払えないなら出ていけばいいという世論の中で、なんで調停に申し立てたのか」と聞かれた。
それで弁護士が「それではあまりに救われないんじゃないか。店子と大家なら店子の方が弱いというのが往々にしてあるが、払えないなら、すぐ出て行けばいいというのは、どうなのか問いたい」と演説したんだよね。

「法は条理」という言葉を皆さんも考えてみて。
結論はどうあれ、言うべき事は言わなければ、世の中は良くはならないんじゃないかと思います。

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