一物一価

「一物一価」というのは、市場に物が溢れ、供給が多くて需要が少ない昨今、同じような商品が一つの価格に収まること。
例えば、珈琲一杯がコンビニで100円なら、珈琲の価格は100円ということ。

買う側からすればそれでいいけど、働く側からすると、自分のスキルが高くなければ買ってくれるヒトがいないという市場原理が働くんだよね。

グローバル社会があって、コロナで業績が悪化すれば、大きい所は同じ能力なら安く働けるヒトを採用するから、日本人はこれからますます厳しくなる。働く側も一物一価になるのは間違いない。それは自己責任でしょという社会になっているのだよ。

なので、小さいうちから、英語やプログラミングを身に付けた方がいいよと、学校教育や意識高い系のヒトは思っているわけ。友達と遊ぶとか、コミュニケーションとかより、塾に行った方がいいという、つるんとした価値観で育った子ども達が今、大人になっている。

ボクは、そういう仕組みそのものに賛同していない。勝ち組とか負け組とかで見るのではなく、縁で、たまたま出会ったヒトと一緒にやっていこうと思っている人間。
少なくとも、ボクらの所にいて、仕事はあんまりだとしても、ニコニコ楽しそうにやってるヒト達に自分のリソースを割こうとしている。

今の国際世論を信じて、うちの子にはスキルを身に付けた方が良いとするのはいいけど、その時に理想になれなかったヒト達はどうするの?
そういうヒトが、負け組になって泣きついて来ても、今まで自分の価値を高めることだけにリソースを割いてきたヒトは、他人にリソースを割くのはコスパ悪いと思うんじゃないかな。

そのヒト達に出来ることとして、改心して、そうではない価値観の中で生き残ることを考えた方が良いと思うけど、マウンティングとることで自分の価値を上げる経験則が頭に入っているので、なかなか難しい。
改心するまで、あの手この手で付き合ってもらった方が良いと思うけどね。

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