クリスマス

クリスマスは小さい時から好きでした。

非日常だったということからかな。ボクが小学校低学年の頃は、クリスマスが今のように華やかじゃなかったし、せいぜい、テレビの中だけでしかクリスマスを知らなかったんだけどね。

クリスマスは、自分の家の唯一のホームパーティーという感じでね。
当時のクリスマスツリーは、今と全然違って、安っぽい金や銀のシャラシャラしたモールみたいなものを巻いて、ライトは細い電球の先に透明な青とか赤の原色のプラスチックのものを、かぽっとはめたもので、ピカピカ光ってね。雪に見立てた綿を乗っけてツリーに飾ってね。

毎年、クリスマスツリーを出す係がボクだったんだけど、「クリスマスだからケーキじゃなきゃだめなんじゃない?」とか、「フォークとナイフで食べた方が楽しいんじゃない?」とか、「薄暗くしてキャンドルで食べようよ」などと家族に言ってたね。
西洋的なしっとりしたものと、軽快な音楽が混じっているような雰囲気を演出して。演出というものが出来る唯一の機会だったから、クリスマスカードやオルゴールを、すごく大事にしてたな。

昔のツリーのピカピカ光る安っぽさとか、ワイヤーモールで出来たようなサンタクロース、あの当時遊んでいたおもちゃを思い浮かべると、子どもの時の自分にトリップして、その時感じてた思いや、その時の自分など、失ってしまったものが浮かびあがってくるようで、胸がギューッと締め付けられる。

子ども時代、誰とも共有出来ずにいた思いの一つに、ホワイトクリスマスがある。
クリスマスの日に雪が降った記憶が一回だけあって。雪の日の、空気を鼻に吸い込んだ時のひりっとした感じも含めた匂い。すごくドッキリした。

クリスマスをトリガーにして引き起こされる感情。それに引きずられるように、ヒトを喜ばせたい、何か演出・空間を作りたいという思いが発動して、ボクはお店やイベントをやっている。

毎年この時期になると思い出すね。

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