食パンがブームだったね。
三軒茶屋のマメヒコの隣が新しいビルになってね。そこに食パン屋さんが入ったんだよ。結局その店はなくなって、今はフルーツサンドの店になっている。ボクは食パンブームについては、なんで食パンブームが起きているのか考える必要があると思っている。
宇田川にお店があった時は、ボクたちで食パンを焼いて売っていた時もがあったけれど、全く売れなくてね。
食パンは便利で喜ばれるし、母世代、団塊の世代のヒト達は食パンに対する特別な思いがあるから、食パンブームになる前から、年齢層の高いヒト達に食パンが受けるというのは分かっていたんだよね。なんで売れなかったかと言うと、要は、食パン一斤400円でも高いと言われちゃったから。
食パンというのはリッチかリーンで言えばリッチで、菓子パンなんだよね。砂糖、ミルク、バターもたくさん入る。朝ごはんに食パンって、おかしいんだよね。朝からケーキ食べているようなものでね。
でも、メディアが煽ると、それがすごいものに思えるわけ。メディアがプチ贅沢ブームとか煽って、食パンブームに仕立て上げたわけでしょ。実際、ケーキよりは食パンの方がお土産になりやすい。これ、全てメディアが高級食パンという一つのジャンルを確立したことに意味がある。
普通の食パンに付加価値をつけて、高級食パンというジャンルが出来て、みんながこぞって買い求める、その一瞬の時期に儲けるわけ。これからは食パンブームなんだという。実際はそういう話は100%詐欺だよね。タピオカ屋、大型コインランドリーもそうでしょ。
自分たちでブームを作り、持ち上げて、自分たちで下げてるんだよ。
コロナも同じ、全部勝手に煽って儲けてるヒトがいる。
そういうふうに世の中を見れば面白いわけで、食パンブームもコロナもマスクも同じことでね。だました方が悪いけど、乗ったやつも馬鹿。だけど一番馬鹿なのは、それを煽ったメディアだとボクは思います。