「プロフェッショナル」っていう言葉と「アマチュア」っていう言葉があるよね。ボクは、プロとかアマとかに捉われずに生活していますけど、「プロフェッショナル」という言葉と「アマチュア」という言葉の語源を照らし合わせてみると、あることが見えてきます。
「プロフェッショナル」という言葉は元はラテン語なんです。宗教用語で、神様から何かこうしなさいよ、と使命を受けたようなヒトというのが「プロフェッショナル」の語源。つまり聖職者ということだよね。「プロ」という言葉の意味は「前」ということ。「フェサス」は「言う」だから、「プロフェッショナル」は人の前で宣言するようなヒト、高い倫理観を持っているヒト。何かでお金を稼いでいるという意味合いは、元は無いわけね。
今、プロフェッショナルと言われる医者や弁護士が、神様のもとに指名を受けてなっているんだとしたら、高い倫理観が求められるよね。単にスペシャリスト、専門的に稼いでいる人がプロということにはならないよね。
一方で、「アマチュア」っていう言葉の語源は、アモーレと同じで、「愛」ですよ。だから「アマチュア」というのは「愛好家」だね。「対象になっているものをこよなく愛してやまないヒト」という意味。
でも、こうやって語源だけ見ていくと、「プロフェッショナル」の対義語が「アマチュア」というのは、おかしいと思わない?
現代は「プロ」が倫理観を持っている気がしないところがある。お金を稼ぐ、組織に属する、習わしに沿わなければならないことが優先されるなら、倫理は保ちにくいよね。対して、「アマ」は倫理も何もない。愛してやまないということだからね。
そういう意味では、ボクは「アマチュア」としていいとこまで行っている気がするね。やっていることは好きで愛していることしかないもんね。嫌なものを続けないから。だから「プロフェッショナル」より「アマチュア」の方がボクにとっては大事で、生きる上でのボクの信条かもしれません。