夜討ち朝駆け

ボクはテレビの世界にいたものですから、朝から夜中まで仕事をするのは当たり前だったね。
テレビってなんだかんだ言って、報道が一番幅を利かせているというのかな。

このヒト達は常に他者を出し抜いて、特ダネを拾おうと戦々恐々となっているわけ。政治家が寝ている早朝から、家の周りをウロチョロしてみたり、夜中に待ち構えて、コメントをもらったりしたことがスクープになる。真面目に迷惑行為をしているんだよね。
これが夜討ち朝駆けってことでね。

夜討ち朝駆けという言葉を調べてみたんだけどね。平安時代末期の保元の乱が語源という説があってね。
簡単に言えば、天皇家の中で内乱が起きて、二つに分かれちゃった。その片方の後白河天皇の方が、武家(源氏と平家)を引き連れて、夜討ち朝駆けというものをやって、もう一方をやっつけたという戦いが保元の乱。
今までは貴族としてそんな卑怯なことが出来るか!ということがあったんだけど、結果的にはそう言った方が負けてしまい、その後、世知辛い武家社会になるわけ。

その夜討ち朝駆けを日本軍もよくやったんだよね。奇襲戦。
ノモンハン事件もそうだけど、夜寝てる時によく戦ってた。
勝ったものが次の時代を作っていくわけだから、危機に迫られて、卑怯と言ってる場合かと。日本軍だって、したくて奇襲したわけじゃないと思うんだよ。

戦争が明治から昭和とずっと続いてるけど、もういい加減勝てもしないのにやめた方がいいんじゃない?って、ボクなんかは思うけどね。

マメヒコもそうで、スターバックスには勝ち目がないから、ボクらの規模と身の丈のあったスタイルで工夫してやっていく。それで尊敬された方がいいと思うけどね。
勝ち負けだけ考えたら、日本なんか勝ち目ないと思う。

戦争というものがない、お互い干渉しないようにしようよという形の平和。それがないと夜討ち朝駆けはなくならないと思う。

もうちょっと賢いかたちで夜討ち朝駆けをせずに互角にやれたらいいけどね。

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