マルチ商法って昔からあるビジネスモデルで、世の中にはびこっているよね。昔のヒトは鼠講なんて言ってた。
若い子にアドバイスするとしたら、マルチ商法はやめた方がいいよ。どんなビジネスかというと、会員を増やすと儲かるという仕組み。例えば、10万円のものを買って、それとおんなじものを10万でたくさんのヒトに売ると、そこから2万ずつもらえるという権利がついてくる。
マルチは最初、友達に声をかけていくから友達を商売相手にしちゃうという問題がある。そういう話を聴いて疑わなさそうで気の弱いヒト、自己肯定感の低い、自分に自信がないヒトが引っかかる。ヒトの心の弱いところに忍び込んでくるわけ。
いつの時代もお金というものは必要だし、今の自分の生活や、自分の延長線上にはそれほどお金を稼げないという不安があったり、希望を持ちにくかったりすると、お金を稼ぐ方法を提示されたら、誰しも乗っかっちゃうということだと思うよ。
美味しいものを食べに行けたり、旅行に行けたり、お金を持っていることで得られる世界の広がり方もあるからね。今の自分の不幸、出来ないことは全てお金のせいなんだと思っちゃう。こんなのおかしいとどこかで思いながらも、自分に偽って、自分を欺いて、自己欺瞞が蔓延する上に、結果的には誰も信用できなくなる、誰からも信用されなくなって孤独になるという道が待っているのだよ。
自分でこつこつ働く、手を動かすということではなく、なにか一発逆転、濡れ手で粟という気持ちでいることは問題。なんにしたってこつこつやっていくわけだけど、それがどうしても出来ないというヒトは、結局他人のせいにして、やれないことを環境のせいにする。でもそれはボクは違うと思う。
やっぱり、自分が何かやるのはとてつもなく時間もかかり、手間もかかることで、それを一緒に励まし合ってやってくれる仲間はとても必要だよね。どこにいてもコツコツやるってことじゃない?自分がコツコツ出来る場所を探すことはとても大事だと思うよ。