珈琲の種類

珈琲の種類はあってないようなものというのが結論なんですよ。

珈琲の種類は産地なんだと思いこんじゃうヒトが多いけど、例えばキリマンジェロ、ブルーマウンテン、モカ、ガテマラ、コロンビアそれによって味が違うかというと普通のヒトにはほとんど明確に分からないと思う。

大きく珈琲豆の味を決める要素は2つあるんだよね。一つは産地、一つは焙煎の深さ。

珈琲の歴史は植民地の歴史で、プランテーションが行われた地域でしか珈琲豆は作られてないわけ。イタリア、フランスの植民地があったアフリカの赤道直下のエチオピア。中南米、ブラジルはヨーロッパ系の植民地。東南アジアで言ったらマンデリン。この三つの地域しかないわけ。

標高が高ければ寒暖の差が激しくて生きにくいから、地力も高いよね。換金作物なので、政治的なことや為替とか珈琲の世界の闇っていっぱいあるんじゃないかな。

乾燥豆を焙煎していくと、どんどん黒く艶っぽくなってヨーロピアンローストと言われるスタバ的な超深煎りになる。もともと日本は浅煎り傾向で昔の喫茶店は酸っぱめの珈琲にお砂糖を入れて飲んでたけど、それよりも珈琲と一緒にケーキを食べるようになって来て、スチームしたミルクを珈琲の中に入れるカプチーノが主流になって、シアトル系珈琲のブームがあって、そのアンチテーゼでブルーボトル、サードウェーブ、シングルオリジンスペシャリテ珈琲がある。深煎りは珈琲独自の持ち味が薄れるという考え方から、浅めにローストするのが主流になってるんだよね。

それが酸味に繋がるんだけど酸という字は使いたくないから、アップル、シトラス、カシス、ブラックベリーというポエムな表現がでてきちゃう。フルーツは基本的にはものすごく甘いから、お砂糖を入れないとフルーツにはならないんだよ。お砂糖を入れないでフルーツの香りを楽しんで欲しいというのは無理だと思うよ。

珈琲の産地は世界に三か所で、焙煎の深度によって酸味の度合いが変わるという、これら二つの軸の中にいろんな種類が生まれてるという話でした。

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