目の細かさに合わせて

単純に言うと、ヒトには大雑把か細かいか、という目の細かさがあるわけ。

紙やすりでも粗目、中目、と番号で分かれているんだけど、最初は粗目が必要で地ならしが済んだ後、中目、細目と仕上げていく。

群馬の紫香邸というお店にする予定の庭に草がボーボーに生えていてね、これをなんとか片付けようというのが今回のミッション。

週末に10人ちょっとお手伝いをしにはるばる来てくれてたんだけど、自然相手だからざっくり綺麗になった感じを出すこと、来てよかったなという気にさせて帰ってもらうのがとても大事。

いろんなヒトを見ると、今までそういう風に仕事してきた、人間関係を築いてきたというのが作業するとすぐ分かっちゃうんだよね。

みんな勝手にやれというと、完成形のイメージが出来てないので、それぞれの目の細かさで仕事をしちゃうんだよ。かたや、チェーンソーで木の枝を切ってる側から、一番下に生えてる小さな草を手でむしってるというような子もいる。雑草は地下に根が張ってるので、表面だけ取っても意味がないんだよね。本質的なことを考えないので表面的なことを手伝う。目の前にあることにアプローチしたり、仕上げに近いことをやりたがるよね。

ヒトの目の細かさは持って生まれたもの、今まで培ってきたものなので、変えられないんだよ。

初めてやるチームではボクがこの目の細かさを瞬時に見極めて、そのヒトたちを組み合わせてやっていくということ。

神戸、群馬にしても新しい店で誰か根付いてくれて、そういうヒトを中心に目の細かさが層になって、それぞれの役割でやるというチームが固まって、上手く循環するといいよね。

ヒトを使う時、マネージメントというのは俯瞰する力と細かいことは分かっているという両方の側面がなくちゃいけないわけです。

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