12月1日 紫香邸開店

2年くらい前に、紫香邸というお店になる予定の古いお宅を購入して、今、やっと日の目を見るところまで来てるんだけどね。そこを甘味処にしようと思ってる。営業日は金土日月の4日間だけ。

場所が、なんで群馬の桐生なのか?というと、コロナ禍に撮った「ノッテビアンカ」という連続ドラマで、ロケ地だったことがきっかけで、桐生在住のヒトがここを紹介してくれて、その流れで縁あってここを購入したんだよね。

なんでもそうだけど、出会いは一期一会。この建物は直観でいいなと思って、実際時間がたってから改めて見てもやっぱりいいなと思うよね。

どんなものでも商売は初動が大事というのはあるよね。例えば、映画の公開初日の動員数で、だいたいの興行収入が分かったりする。

今のビジネスはスタートダッシュを切ると、そのまま衰退していくことの方が多い。出店時の立ち上げメンバーと運営スタッフだと立ち上げメンバーの方が鼻息荒い。

立ち上げメンバーはオープンして、また次のプロジェクトに移っちゃうから、残った運営のヒトと温度差があるんだよね。その後の運営に力を入れない。初動の鼻息の粗さと、運営スタッフの人的リソースのバランスが悪いのかな。

そういうやり方はMAMEHICOではしてないので、時間の経過の中で徐々にお店が根付いていく。

初動に力を入れるよりは、生んだ後、どうやって運営していくかの力点の方が大きいからね。桐生の住宅地にあるお店がどうやって定着していくのかは予想だにしないとこがあるけど、オープンまでこぎつけたのは、種が持ってる強さ、条件の良さがあってここまで来たんだと思う。そのあと、どう育んでいくのかはいろんなヒトの手にかかってやっていくべきで、その育て方は、生むよりもとっても大事。

生まないと育てられないわけで、生むことと、育てるということを紫香邸では考える。

自然の淘汰だから、何もかも、信じれば立派に大きく育つわけでもないと思うけど、自分の不安を子どものせいにしない、生まれてきた子どものことを疑わないことは大事だと思うよね。

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