糸島のレストラン

福岡の糸島に月に一度のペースで通っている。
いま向こうで新しいMAMEHICOを作っているから。

ボクは行くまでは糸島は江の島と同じようなサイズだと思っていたけれど、行ってみると、とても大きいことにびっくりした。
海があって山があって、九州大学もあって、地元のヒトだけじゃなく東京からの移住者も多くて。
いろんなヒトが住んでいる場所だなという印象です。

今回のMAMEHICOは雲孫財団という財団が所有している、土地と建物をリメイクしてカフェを作れませんか、というはなしから始まった。
カフェを作ってというより、その場所を活かして、様々なヒトが集まるコミュニティを作ってほしいというような依頼です。

ボクらは2022年からメンバーシップ制のカフェとして始めている。

『大切にしている10のこと』というのがあって、
□一緒に食べる □手間暇をいとわない □自分に関心を持て □素直であろう
□長い目で視て考える □過剰こそが救う □干渉するけど監視しない
□雑を大切に □とにかく行動を □ブリコラージュする
なんだけど、まぁ、なんとなくそんな方向性を共有しながらも、ゆるやかにつながっていこうという取り組みです。

ボクを含めて誰も明確な目的に向かって行動するわけではないし、来るモノ拒まず、去るモノ追わずで、入るのも出るのも自由。
でもそういう場だからこそ、ボクのようなまとめ役を引き受けるヒトがいないと、なかなかまとまらない。

オープンはまだ先だけれど、事前に糸島を知ることが大事だと思ってる。
どんな職業の人達が住んで、どんな思いで暮らしているのかを知っておきたい。
一人でも多くのヒトと会ってなにかを感じてみたい。
人づてに地元のヒトと会って、話したりご飯を食べたりします。

さて、この糸島のプロジェクト。
いままでボクが経験したことのない不思議な縁を強く感じている。
不思議な出会いが続いていて、言葉では上手に説明できない力が働いている。
なにかに導かれていると表現しようにも、なにかって何?という感じ。
ただ、こちらが積極的に動かなくても、ぐいぐいと巻き込まれていて自然とできていってるという感じがしている。
だから、すごいものができますよ、という期待と、果たしてどうなるんだろう、という不安が混じっているけど、始めたことはきちんとやりきりたいタイプなので、いまはどうなるかわからないけど、誠実に取り組もうと思っている。

海岸沿いには、湘南の国道134号のような道があり、そこにはおしゃれなカフェが立ち並んでいる。
糸島ブームの火付け役となったというカフェオーナーがやってらっしゃるイタリアンレストランに行ってみた。
とんでもない絶景ポイントにお店は立っていて、テラス席から海が一望できる。
こういう観光地的な場所にありがちな、味はイマイチとか、接客がゾンザイとか、店内が汚いとか、そういうこともまったくない。
どれもこれも素晴らしくて、ボクは驚いて腰を抜かしそうになった。
こんなお店を何十年もやられていて、さらにほかの事業もなさっているという。

ボクのやろうとしているのはゆるやかな地域のコミュニティづくりで、レストラン事業じゃなくてよかった。
こんな素晴らしい店があるならボクが新たにやらなくていいじゃないかと思ったはずだから。
糸島の詳細はいずれ発表になると思うので、お楽しみに。

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