ボクは、こう見えても、学生時代は化学を専攻していて、得意だったんだよ。
例えば、元素の中で結合するのって、共有結合、イオン結合・・・と結合にも5種類くらいあると習うんだけど、結合の関係性って人間に近いな、元素の結びつきって面白いなと思ったりして、元素の結合に興味があった。
ポピュラーで強い結合の中には、共有結合というのがあって、酸素、炭素、水素それぞれには、みんな手があるよという言い方で学校では習う。
原子の周りに飛んでいる一番外側にいる電子(最外殻電子)の数がそれぞれの元素には決まってあって、それがみんな八個の電子を持ちたがる。それが化学的な安定だと習うんだよね。
例えば酸素だと八個持っているので、酸素と結びつくとオーツーになるとかね。
それぞれに特徴があって、安定化させる為に一個余ってるやつと一個足りないやつがくっついて安定する、作用するという話が、共依存のタイプだよなと思ったり、人間に置き換えてみて面白いと思っちゃう。
人間は安定していることは退屈で、かと言って、不安定は不安なので安定に進みたい。
安定と不安定を行き来して、最後は安定で終わるのが幸せと感じる。そういうのを、科学的結合から悟ったというね。
そのヒトの資質はいくら努力しても変わらない。酸素は酸素で、塩素になれるものでもない。
ボクは、それぞれのヒトが持って生まれたもの、子どもながらに持っていた資質にすごく関心があるんだよね。それが大事なんだけど、人間は社会的に振る舞うことで、そのヒト本来の資質が見えなくなってくる。努力したりすると資質は変えられるというふうになっているけど、ボクは、本人の持っている資質って何?ってことに関心がある。
人間の夫婦も、余っているものと引っ込んでいるものが組み合わさってるんだ、みたいなことは子どもながらに思っていた。
今もそういうふうにヒトを見るところがあって、一個常に足りないヒトは、余っているヒトとくっ付きたがる。
そうすると、あいつとこいつを組み合わせたら、イオン化結合で安定に向かうかもしれないなと思ったりするね。
やっぱり自分だけで安定しちゃうより、なるべく外に手を広げて結合しやすくするということはすごく大事だなと思うよね。