急はご用心
最近YouTubeで、よく、絶滅危惧種についての番組で、外来種を駆除する動画を見るんだ。
風光明媚な川底を網でさらうと、ほとんど外来種で日本古来の在来種はほぼいない。街中の何気ない自然の中に外来種が完全に蔓延っちゃっているという現状を見ると「あっ」と思うよね。
飛行機でいろんな所に旅行出来るようになった事で、世界中のウイルスが瞬く間に広がるとか、今まで手紙や電報で伝えていた情報が、瞬時にインターネットで拡散できるとか、地球をひとつのものと見て世界を小さくするということは、在来種、弱いものは駆逐される運命にあるなといつも感じるよ。
やっぱり弱肉強食で、これが自然の摂理なので、それの何が悪いのかとも思うし、新しく入ってきた種だからといって排除するのはどうなのか?という考え方もあると思うんだよね。
ただ、急はご用心だとボクは思う。国連が行った生態系の評価で、化石時代から計算した絶滅スピードというのがある。
恐竜の時代から遡って現代に至るまでいろんなものが絶滅してきたわけだよね。それが今までずっと、100年間で1万種あたりに0.1~1種類だったんだけど、ここ100年では1万種あたり100種類の生き物が絶滅している。
100年前の時代の絶滅スピードに比べると、1000倍近くに増えているというデータがあるんだよね。この100年、どんどんそのスピードが加速しているという事はどうなのか?と思うよね。
その中に弱い人間、頭の悪い人間、が絶滅してもいいんじゃないの?という考え方もあるかもしれない。でも、そういう考え方には用心しようという思いが多少よぎってもいいんじゃないかと思うよ。
世の中はゲームではないので、とにかく強いものが勝てばいいという単純なルールだけで存在してるわけではないし、なんでも弱いものを助ければいいというわけでもないけど、ボクは絶滅スピードが速くなっている事については危惧してもいいのかなという気がしています。