世の中は貧しくなっている

今、あちこちで雑話会をしています。

何故、メンバーシップ制のカフェをしようと思ったのか。時代背景を話すんだけど、その中で必ず出て来るのは今の日本は貧しいという話。

ボクは、一消費者としてコンビニにも行くし、マクドナルドにも入る、電車にも乗る。その中で、やっぱり世の中は貧しくなっているというのは実感としてあるよね。

マメヒコでも、お店に入ってきて注文をしない若いヒトが結構な数いる。うちの店だけじゃなくて、マクドナルドでも食べないで寝てたりするヒトがいるよね。

最近のビジネスホテルは一階に歯ブラシ、シャンプー、櫛、髭剃りなんかが置いてあって、そこから勝手に取っていって下さいとなってる。
設えも昔より狭くなって、すごくミニマルで極限までシンプルにしたデザインのホテルが都心部に増えているね。

カフェも水をセルフにしているとか、カトラリーボックスを置いておくので勝手にとってねという所も多い。
昔は、そこは端折るので、その代わり他のかたちで還元しますよというメッセージがあったというのがボクの記憶ではあるんだよね。

ところが今はそうではなく、極限までシンプルにしないとやっていけないという感じかな。貧しいことがどんどんデフォルトになって、もう昔の様なサービスには戻れませんという事になってると思うんだよね。

食べ物もそこそこ、サービスもしない、値段も安くないという事になればお客さんもあえて行こうという気にならなくなって、お店としての空間を必要としなくなるヒトが増えるだけじゃないかという気がするんだよね。

今、サービス業全般的に先細り、衰退している過程を見せられているという気がしてね。
これが〇〇離れという事になって、そうなると働いているヒトも職を失う事になり、ますます悪循環。世の中は貧しいという事がデフォルトになって、何かやろうという気力がなくなっちゃう。

そういう社会に、もうなっちゃったなぁという実感が最近あります。