裏打ち表打ち

裏打ち表打ち

音楽には、裏打ち、表打ちというのがある。日本の演歌はみんな表打ち。それに対して欧米からの音楽は裏打ちが多い。

今までは裏打ちの方がカッコイイとなってた。なぜなら70代以上の人は戦争に負けたことが反動になっていて、音楽、ファッション、建築、あらゆるものが欧米、特にアメリカのものが優れている、カッコイイという時代に育っている時代背景があるからね。

ボクは昭和48年生まれ。いろんなものが子供の時よりキレイになっていった。砂利道が舗装道路になる、下水が全部水洗トイレになる。
表ではいろんなことがキレイになっていく。でも、汚いものときれいなものがあって裏と表である。表ばかりどんどんキレイになれば裏はどんどん裏になるという気がした。

例えば政治の世界でも腐敗政治はダメ、悪いものはダメ、という風にしたせいで一見クリーンに見えるけれど、人々の裏の部分はどんどん深く濃く裏になっていった時代が平成だった気がする。

平成生まれの子たちはそれが当たり前で育っている。表向きではキレイだけど、その背景には裏があると、敏感な子どもならすぐに察する。裏の部分を知っているのがカッコいいんだということで、いわゆる平成は裏打ちの時代だったという風に思うわけ。

でも、これからは悪よりも善の時代だと思う。裏打ちよりも表打ちの時代。

今まで、自然に触れると云えば、リゾートホテルを建ててゴルフ場を作って、そこでゴルフするということだったけど、そこを維持するために撒いている農薬、自然破壊があった。

これからは本当の自然。多少臭いもあったり汚れたりもするけど、そっちの方がよっぽどキレイだということ。

これからの時代はありとあらゆることが、裏にあったものが表になっていく、裏打ちがカッコイイと言っていたものが表打ちがカッコイイとなる。

あー、すっかり変わっていくんだなということを、先日、エトワール★ヨシノのコンサートをしながら朧気ながら思いました。

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