スキルより哲学
ボクがしていることや、これからやろうとしてる事について、そのスキルを知りたいというヒトが多いです。
お店のイベントで「井川さんの雑話会」というのをしているのだけど、ヒトが集まらない。ボクというヒトも知らないし、雑話なんて聴くほど暇じゃないよということなんだと思う。でも、ボクは雑話会というタイトルが気に入っているし、今後も変えるつもりはないよ。ただ、初めてのヒトには分かりにくいから、例えば珈琲教室、味噌会などという、いかにもカフェらしいスキルを教えてくれそうなものを建前として掲げて、実際はボクの哲学を話す会をやっていきたいなと思ってるけどね。
いい大学や大きな会社にいる多くのヒト達が、何故そんなにスキルにこだわるのか、ボクは不思議に思っていたんだけど、みんな自信がないんじゃないかな。
社会全体が不安定になり、大きい会社に居ても将来が不安、いい大学を出てもいい会社に就職できないという経験を積んできた中で、自分の生き残りに必死なんだと思う。将来の貯蓄や仕事がなくなった時にスキルを磨いておこう、スキルで世の中を渡っていこうと。それは洗脳だよね。でもね、スキルで世の中渡っていけるほど世の中は甘くないという事をボクは声を大にして言いたい。
ありとあらゆる仕事は日進月歩。例えば、人口知能で何でも出来るようになれば、スキルはあっという間に古くなるし、スキルが使いものにならなくなるのはみんな経験としてあるわけだよね。スキルが自分の身を助ける事はほぼ100%ないとボクは断言したい。
スキルよりも哲学。
自分は何のために生きているのか、どう生きるのかという哲学が物をいうわけ。
人間社会というのは季節と一緒でね、いい時もあれば悪い時もある。困難があった時におろおろするよりも、何か自分の哲学があって持ちこたえられた方が良いよね。
だからボクは、スキルより哲学が先にあるべきと思いますが、皆さんはどうお考えになるでしょうか。