GからLへ
Gとは「グローバル」、Lとは「ローカル」。
時代はこの戦後80年、ローカルからグローバルへと進んで来た。
今の自分たちの喜びの多くはグローバルによってもたらされた。
子育てにおいても、国際社会の一員としてグローバルの中で活躍できることが、親の子どもへの希望であったりしたね。
グローバル企業は、全世界に同じものを売っていくから、小さな国での商売よりも儲かる。でも、それは、ルールを都合のいいように変えて、ローカルなものを封鎖していったと思う。
例えば「ガラケー」なんて言い方もそうだよね。
日本を「ガラパゴス」だという言い方をすることで、日本人が開発してきた携帯電話を封鎖して、そこに「スマートフォン」という欧米が考えたものを売り込んでいった。
料理でも、世界の色んな文化の良いところが取り入れられて行った。
ただ、その多くは先の戦争の覇者のプロパガンダに貢献していた要素がとても強いわけですよ。「アメリカは良い国なんだぞ、自由で、夢があって、強い国なんだぞ」というプロパガンダがね、文化にも影響している訳だから。
そのことによって、いわゆるローカルであったもの、例えば「顔見知りの関係」であるとか、多様さ、自由さ、きめ細かさなどが、なくなってきたと思う。
でも、これからは時代が変わるとボクは思う。これからはグローバルで活躍することよりも、ローカルで何かを突き進めていった方がずっと面白いという時代になると思う。英米も、グローバルなものに対して、ローカルでいいだろうという舵を切ったね。
日本は、地方も含めて、テレビ、マスメディアのプロパガンダがとても強いので、今日明日どうこうは、ならないと思う。でも、地方都市の人口減や何かの問題というのはこのグローバルリズムからの脱却がない限りは難しいことだからね。
これからはGからLへ変わりつつあるので、その中でボク自身も何か出来ることがあるんじゃないかとずっと考えております。