今、スタッフが自分たちで、お店のカレーの副菜や、味噌汁の具にする野菜を買い出しに行っている。自分たちで考えて買って作る様になって久しいけど、スタッフの意識がとても変わって来ているね。
買い出しの時点で失敗すると、その先どうにもならんという事が多々あったね。
若いスタッフが同じ様な野菜を買って来て、調理する側のスタッフから、「作る方の身にもなってよ」と、えらい怒られてる場面があったりもしたね。「レイヤーを重ねる事の意味合いが、まだちょっとわかってないのよね」って。
誤解を恐れずに言えば、他人に喜ばれたい、ヒトに褒められたいという意識の強いヒトは、自分に対する自信のないヒトが多い。
自己肯定感が低いから、他人に褒められたいんだよね。褒められたい一心でやる事は、何かを重ねる事が多い。かつ丼を出しておいて、天丼も出すみたいなね。
低音域、中音域、高音域があるところを、高音部分だけにいろんな楽器が重なっても、人間はうるさいとしか感じない。
自分の事を褒められたいと思っている若い子達は、同じ音域にレイヤーを重ねちゃう。だから、頑張ってるけど評価されないんだよ。
相手の事を思ってやるのではなく、自分が褒められたい一心でやっているから、そういうことが起こるわけ。
かつ丼の後なら、柚子のシャーベットや、温かいおしぼりを提供するとかさ。そのヒトが感じる別の音域にサービスを配置出来れば、隅から隅まで温かいおもてなしをありがとうとなるよね。
別々の音域でそれぞれが鳴る様に配置出来ないと、ヒトは感動しにくいんだよね。
これが、レイヤーを重ねるということ。
どこの音域に何があって、それは時間によってどう変化するかを考えて、レイヤーを重ねる。ボクは生活と仕事に於いて、レイヤーを重ねることを考えるし、そのレイヤーのバランスが整うように心がけているよ。
皆さんも、自分なりのレイヤーの重ね方をいろいろ吟味されたらよろしいかと思います。