時間を売るな

ボクは「時間を売るな」ということをよく言っています。

なぜなら、仕事でもなんでも、愛着が湧くかどうかがとても大事なことだから。その仕事に愛着が湧くと楽しくなって、仕事なのか趣味なのかわからなくなって取り組むから一目置かれるようになるし、自由度が効くようにもなる。

でも、忙しい時間にだけ入る時給のバイトっていう概念だと、その場に愛着が湧きにくくて、言われたことをやっていればいいのでしょということになりやすい。時給で働いても愛着を湧かせられるならいいけれどね。

愛着を持ってやるということは、一緒にやる仲間に迷惑をかけたりすることもあるということだし、自分の素性を仲間にわかってもらうために、私はこれが好きです・嫌いですと言ったりするということなんじゃない?

働く場って、働く方も緊張しているけど、そのヒトを受け入れている方も緊張しているんだよ。このヒトはどんな子か、何が好きか、って感じようとしてね。それをただ言われたことだけします、とされると、受け入れ側としたらその子に愛着が湧きようがないものね。

ボクは、愛着を持ったり持ってもらうようにするということと、自分の時間を売って仕事をすることとは相反するものだと考えているわけ。お互いに愛着があれば、そのヒトが失敗したりスランプがあったりした時に、そのヒトの様子を見ようって思うもんね。そしてそのヒトが復活したら、良かった、って思うものだよね。そんなふうに、愛着を持つと相手の欠点も含めて憎めない気持ちになるんだよ。ヒトには、いい時も悪い時もあるけど、ヒトを大事にするということは、そういうことなんだよ。

人間は誰でも愛着を持ったヒトに仕事を優遇するものだし、愛着を持たれるヒトは、愛着を持ってもらうような工夫をしているよね。例えばいつも連絡をして来るとか。反対に、連絡をして来ないようなヒトには仕事を頼まないものだけど、そういう連絡をして来ないヒトは、自分は頼まれなかったと僻んだりしがちだね。

もし、あなたが時間を切り売りする価値観の中で育ったなら、その価値観をアンインストールして欲しいし、我こそ時間で働くのではないというヒトがいたら、一緒に何かやりたいね。

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