最近、「MAMEHICOのデザインはお洒落ですがどちらのデザイナーさんなんですか？」と聞いてくるヒトがいてね、「お料理やお店の図面もボクがやってます」と言うと驚かれることがあるんだけどね。
常に現状から新しい何かを生み出したいという気持ちは小さい時からあるよね。子どもながらに新しい遊びを発明する、新しい掃除の仕方を考えてみんなに広く知らしめ、みんなが助かる方法を考える子どもだったんだよね。
新しく何かを生み出す時に大事なことは、いろんなことを知っていること。やったことがあることは新しく生み出す時の要素、礎になる。
何かと何かを組み合わせるのは、知識と、違うモノの共通点を見出す。それに大事なのはクロストレーニングだと思うんだよね。
ボクが料理を作る時は、こういうモノとこういうモノを組み合わせるとどうなるんだろうというのがモチベーション。例えば、酢といっても、レモン汁、米酢、黒酢、ワインビネガー…。油も胡麻油、菜種油と、香りが強いオリーブオイル、バター。塩っ気は、醤油、味噌、アンチョビ、ナンプラー…とたくさんあるよね。新しいものを作るということは、こういうものをどう組み合わせるかということ。同じ味でも用途を組み合わせれば、無限に料理が出来る。調理法もいろんなやり方を組み合わられるよね。
また、例えば人事に困ってて、なんであいつは成長しないんだろうとか思いながら畑のトラクターを運転する。そしてトラクターの土を起こす歯を見てると、大きく土を起こすのと、細かい土にして整地するのとが違うことが分かる。小さい組織を大きく土を起こす歯で整地しようとすると、なんで出来ないんだとなるし、マルチな視点を持ったヒトを使いたくなるけど、なかなか難しい。
そんなふうに、全く違うことをやることで結果的にはトレーニングになって、新しいことを生み出したりイノベーションする時に役に立つことってあるんじゃないかなって、ボクは思います。