「神はサイコロを振らない」と言って量子力学を否定したのはアインシュタインなんですよ。量子力学とはなんなのかというとね、今までの常識は間違ってましたよ、という科学なんだよね。
どういうことかというと、あるサイトの引用で説明すると、大砲の球を敵に向かって打つとする。理論上計算できるのであれば、それを打った時、10発あって共に同じスピードなら、10発とも同じところに着くと思うでしょ？
物理の世界では、同じようにすれば同じようになるに決まってるという洗脳がある。サイコロがあって、同じように転がして同じ条件なら必ず出る目が同じになると考えるのが普通でしょ？これを、実は違うと言ってるのが量子力学なんだよ。
科学者たちは、いろいろ実験する中で、同じにはならないことを発見したんだよ。どういうことかというと、同じ角度、スピードで大砲を打ったとして、打った瞬間にはどこに球が落ちるか分からないけど、球が落ちた瞬間にどの場所に落ちるか決まるという考え方が量子力学なんだよね。
有名な話だと、コインの裏表は、コインを転がして表か裏かは見た瞬間に決まるというね。
この考え方のポイントは、同じ様にやったからといって、同じようになるとは限らないというところ。つまり今までの古典物理学の常識を覆してるんだよね。こうやったらこうなるということを予測しても仕方ないということ。
ということは、若いうちに努力したらいいとか、こうすると上手く行くという自己啓発本のようなことは実は分からない。
物事の結果には必ず原因があって、因と果は必ずセットなんだという常識が、どんなに同じ条件で分析しても因果は関係なくて、むしろ結果がすべてということ。
社会はそんなことを言ってると成り立たないので、従来の古典物理学は、原因と結果で全て構築されているんだよね。でも、それが全てではない。それに違和感をもっていることは不自然なことではないということが、科学で証明されたんだよ。
実は、神はサイコロを振るということが最近の研究結果で分かった、そういうお話でした。