空水茶屋について

今年もいろんなモノを作りました。
映像や劇のようなときもあったし、
絵を描いたり、音楽のときもありました。
つねに何かを作っていたという印象です。

そして、ふたつのお店を作りました。
そのひとつが、あさって11/23、埼玉県の富士見市で、
「空水茶屋」という甘味処として開店します。

今年の春、前橋で「雑話会」をやったとき、
参加された方から依頼があって、半年かけて作ってきたものです。

お店を作る際、時間がかかるのは人間関係づくりです。

そもそもなんでお店をやろうと思ったのか。
そんなものやらなくてもいんじゃないか。
むしろ、やるべきではないんじゃないか。
その話し合いに数ヶ月かかりました。

依頼した方が「それでも、やりたいです」となったのが夏。
だったらどの程度の予算でやるのか、またそれに数ヶ月。

店をやったら儲かるのか、儲からないのか?
そんなビジネス的な話をしても仕方ありません。
だって店を存続させるのは数理計算ではなく、
誰かの「想い」だからです。

だから打ち合わせのたび、
『あなたはどう生きてきて、これからどう生きたいのか』
というところの確認をしているようなものです。
哲学や宗教的な話し合いが続くんです。

どんなに素敵な店ができても、
志を持って飲食店なんて始めたら、大変なことばかりです。
お金もかかるし、体力もいる。
「なんでこんなこと始めてしまったんだろう」の連続です。

大工さんやら、庭師さん、水道屋さん、ガス屋さん、
空調屋さんにお願いしたりはできますが、
日々の雑用の全ては、全部自分でやるしか無い。

「どうやるか」より「どうしてやるのか」、
その確認に時間を割かざるを得ないのです。

そういう時間を経て、
自分ごととして取り組んでいる人達が集まったチームが好きです。
チームに漂う空気、雰囲気みたいなものは、
お店の善し悪しを決めてしまいます。

自然と繋がりを持つ甘味処として、
空水茶屋は、11/23に開店しますので、みなさまよろしく。

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