トイレの換気扇

ボクはトイレの換気扇をよく見ます。トイレの換気扇が綺麗な店はいろんなことが行き届いていますね。

換気扇はすぐ汚れる。それを掃除するには便器の上に乗る、脚立を使う、とか、ひと手間かかるわけ。自分の視野が狭くなっていたりすると、つい放置しがちだけど、組織の中に一人でも気づくヒト、当事者意識があるヒトがいれば、綺麗になるんだよ。

トイレの換気扇が汚れてると、ああ、今スタッフは心ここにあらずかな、とか、なんとなくやる気がなくなっちゃってるのかな、とか、そこの場所自体が持っている地力を表す一つのバロメーターになる。

トイレの換気扇が汚れてれば、間違いなくキッチンの換気扇は汚れてる。あちこちでカビが生えてるとか、壊れたものが直ってないとかね。

それって結局、自分への関心の無さで、そういうヒトってすごく多い。それは小っちゃい時のトラウマや育った環境もあるかもしれないね。自分のことをないがしろにして、身体に入る食べ物にも無関心。そのくせ、他者に愛して欲しいと思う。そういうところがトイレの換気扇には出るよね。

トイレに限らず水回りは大事で、そのヒトの内臓を表してるという感じするもんね。表向き綺麗にしたりするヒトはいるけど、内臓まで気にするヒトはいない。ボクは、水回り関係が汚いのは、恥ずべきことだと思ってるよ。

うちの母は昔からすごく身なりに気を付けているヒトだったけど、父が亡くなってから田舎で一人暮らしが長くなって、爪とか髪とかそういう部分がものすごく疎かになっちゃってね。でも、東京に来て、ネイルサロンやヘアサロンで整えると、本人も思うところがあって、それだけで気が上がるというのかな。

表に出てるところは内部の腐敗の現れで、中身から変えていかなきゃいけないけど、まずは表から変えて中身が変わることもあるよね。

ボクはヒトを観る時、髪とか目とか爪とか靴、靴下なんかにそのヒトのシグナルがあると思うから、悪趣味だと言われるけど、こっそり見てるよ。という話でした。

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