2023年の振り返りについて(2)

福岡に来ています。
年明け早々、糸島で新しいカフェを作り始めるんですが、
その準備で来てるんです。
順調に行けば、梅雨前にはできるかしら。
九州など、お近くにお住まいの方はお店ができたら覗きに来てくださいね。

さて。

先週末、作・演出をボクがしてる「ぽうく」というお芝居を、
銀座で上演しました。
よくわかってないヒトたちが、
なんとなく面白そっ、ってだけで参加したりしたので、
演技初体験です、なんてヒトもいました。
ほとんどろくに稽古もできず、
2時間半ほどの演劇を0から作りましたから、まぁハチャメチャですね。

本番直前、出演者も、スタッフも心細そうで、
「ろくに稽古もしてないし、こんなのうまくいくはずないですよね?
うまくいく気がまったくしないですよね、、、」
なんて互いに確認しあってる。
不安もピークだったのでしょう。
うまくいかない想像を、
公言することで、なんとか落ち着こうとしてる。
かわいい。

ボクが作るものは、
いつもどこかでしんどいものでありたいと思ってるんです。
演劇、ライブ、店作り、どれもやり直しが効かない、
毎回状況が違う。
金無し、人無し、時間無し、ですからしんどい。
けど、それをあえてやってるところがあります。
無難なのはやっててつまんない。

どれも細かいことまでボクが全部0→1を考えます。
ほとんど周りにやらせておいて、
おいしいとこだけつまみ食い、
「どうですボクの作品ですぞ」、
みたいなのはかっこ悪くて、考えただけでゾッとします。
関わるものには、いつも「一番大変だったのは、絶対にボクだった」
という形で参加したいんです。

舞台が終わったあと、参加者はみな良い顔をしてました。
しんどいことに付き合わされたから、
終わればより一層、解放される。
それで、またしんどいのやりたいです、
なんて言ったりするんだけどね。笑
来年6月と12月に再演することになり、
また参加者は募るのでよかったらどうぞ。

さてさて。

神戸、銀座のMAMEHICOも一年が経ち、
秋には空水茶屋と桐生の紫香邸を作り、
今年もそろそろ終わりそうです。

一年やって色々課題も出ているし、
メンバーのヒトたちの出入りもあるけれど、
やっぱりメンバーシップにして、うまくいったなと思っています。

来年も自分本位でやりたい。
自分で決めたことを途中で投げ出すのはカッコ悪いし、
ぐちゃぐちゃになってもやり続けているのは、
すべて自分で決めてるからなんです。

できあがったものの判断は、
受け取るヒトがするものだから、あれやこれや言われますけど、
こうじゃなくちゃいけないなんてものはひとつもないわけだし、
ボクがやりたいということを来年も進めていきたい。

来年、「いかひこ塾」という
メンバーシップ制の元になったサークルを復活させます。
いまいるメンバーとは、長く一緒にやりたいっていうのがありますから、
そのためには色々と乗り越える強さを
みんなで持ってないとなって強く思います。

なんとなーく逃げちゃう癖のヒトって、
原因は自分自身が作り出しているとボクは思ってます。
なので、そこに気付いてもらって修正してもらわないと、
どうしても、あれが悪いこいつが悪いと、
つまらない小競り合いになっちゃう。
はっきり「お前がダメだろ」って言える関係性のなかで、
この混乱を乗り切りたいと思ってるんですね。

今年も、大変お世話になりました。
みなさまも、良いお年をお迎えくださいませ。

Archive
カテゴリー