「中くらいのサイズ」について

新年明けまして、おめでとうございます。
旧年中はお世話になりました、今年もよろしくお願いします。

さてさて、今年はじめは
「中くらいのサイズ」について考えたので、それを少し。
年末にとあるサイトで以下のような記事を目にしました。

「20世紀が企業の時代だったとすれば、
21世紀はマイクロコミュニティの時代となり、
その果たす役割が大きくなっていくものと考えられる」

と書かれてたんです。
どういう意味だかわかります?

そもそもみなさん、マイクロコミュニティという言葉、
聞いたことありますか?

・・・。

はいはい、では解説しますね。
まずマイクロは、(非常に)小さいこと、ですね。

で、
「マイクロコミュニティとは、
思いをひとつにして共感しあえる者同士が自発的に結びつき、
あるいは、ゆるいネットワークで結びついて、
自律的に活動していく、
自己組織化されたゲマインシャフト型のコミュニティのこと」

なんだそうです。

えっ?
ゲマインシャフトって、なんじゃい?

ごめんなさいね、スペースが足りないので、
ご自身で調べてみてください。
さらに、こんなことが書いてありました。

「SNSが普及し一人ひとりが様々な情報を得ることができ、
かつ、情報を発信できる現代社会において、
個々の人々は企業を通して
社会(市場、顧客)とつながっているばかりでなく、
社会の中で暮らしている様々な人達ともつながっている存在となる

そこでは、価値観や同じ問題意識を持っている人同士が
共感によってつながり協創していくことが可能となる。

これからの社会にあっては、企業内であろうと外であろうとも、
社会のあちこちでこうした人達がつながり結びついて
価値を創造していくことになる。

マイクロコミュニティの活動は規模を大きくする必要はない。
むしろ、スリムな組織がスマートに意思決定をし
行動できることの方が合理的であり、
生産性も高く、創造性を発揮できる」

なんだと。
要するに、どーゆーことか、
ざっくり解説しますとね、

「大きい組織、たとえば大会社とか、
そんなところにすがってるよりも、
ちっちゃい組織、顔が見える組織に属してることが大事なのさ。

もっと言えば、たくさん売れるなんてことよりも、
価値を感じてくれるヒトに売るって方が大事なわけね。
21世紀は、数よりも質の時代が来てるってこと、わかる?
だからね、MAMEHICOさん、あなたがやってること、
それもう、とっても21世紀的なんだよ、
すばらしい、ワンダフル」

みたいなことが書いてあったわけでございます。
お褒めいただいてありがとう。
なるほど、たしかに。
MAMEHICOって新しい試みをしてますよね、
みたいなこと、昨年も度々言われましたっけ。

ですけど。
ですけどもですよ。
ここからは私見。

大きいより小さいほうがいんだぞ、って話は、
どこか罠があり、早い話が嘘であります。

とても小さな組織に属するためには、
マスメディアのいうことを信じず、
他人と比べるようなクセも無く、
自分が好きなことがはっきりしていて、
きちんと経済的にも自活できていて、
稼いだお金、空いた時間を
きちんと何に使うか明確なヒトに限られる、よなーと。

大きいところにいて、居場所がなくなってきたから、
小さいところにでも行くか、みたいなのは、なかなか難しい。
評価の付いてない小さな無名を
「オレ、ワタシは良いと信じてる」って、
あなた、そりゃとても難しいことですよ。

もっと言えばね、小さい組織に属するということは、
自分なりに組織を自由自在に
カスタマイズできるところが魅力なんですがね、

「あっ、ケチャップ少なめね、ピーマンは多め、
おっと玉ねぎは抜いて、ハムは大きめ、バンズはしっかり焼いて」
なんて注文するヒトって滅多にいないでしょ。

「春の当店のおすすめは、これでございます」
「あっ、じゃそれで」っていうのが、
一般的なタイプじゃないでしょうか。

だから。
でかいのと小さいのどっちがいいか?なんて話は、
ほんとうの課題である
「中流」「中級」「真ん中」が極端に減っている現実に、
目を向けさせない詐欺話であると、ボクは思う。

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