ハスの実のごとく

ハスの実ってご存知ですかね?

ハスの実は、黒くて硬い皮のおかげで何百年も生きることができる。池の泥の中で何百年も休眠していて、たまたま何かに傷つけられてその時だけ発芽する。まさに仏教の悟りの話だよね。

そのままでは花を咲かせることは出来ないけど、ハスの実に傷がついて、その部分から水が中に入って、初めて中のDNAのスイッチを押してそこから芽が出て、どんどん茎を伸ばして、池の上であの花を咲かせるんだよね。このことを仏教の悟りに喩えた昔の人は凄いと思わない?

ハスの花が仏教のいろんなところにシンボルとして飾られているのは、花を咲かせればいいってもんじゃなくて、硬い殻に傷がついてそこから水が浸水して花を咲かせたように、長い苦しみがあって、きっかけ一つで人間も花を咲かせる、悟りを開くんだと。これは希望だし、何百年も芽が出てないからと焦るなということ。

今、あんまり怒られたくない、傷つきたくないという風潮が世の中には蔓延しているけど、なんで仏教がハスの花に大きな意味を持たせているかというと、この世は苦しみだけど、その中でも穏やかに過ごしながら、自分というものを見つめ直すと水が入り芽が出る。

でも、それはいつになるかはわからないのだから人間は積極的に自分の殻を破る、傷つく体験をした方が良いということだよね。

傷もつかずに上手いことやって花を咲かせることはできない、というかハスの花にはならない。

これから大きな災害、戦争、が仮にあったとして、たくさんのヒトが傷つくかもしれない。

今も傷ついているヒトが増えているこの時代に新しい芽が育って、それが池に茎を伸ばしている状態だけど、池の上に蕾を出し、そしてあの、なんとも言えないピンクのグラデーションの仏様が鎮座している様なハスの花を咲かせることがあるかもしれないね。

あなたそのものがハスの実のごとくあって欲しいなと思っております。

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